夜の闇に浮かぶ塔の窓辺に、王女が独りたたずんでいる。追憶の中、甘いリュートの音を待っている。

或る夜、塔から降ろされる黒い絹の縄梯子。小さな影がゆらゆらと、窓格子の上、揺らめいていた。

銀の籠には昼鳴く鳥。金の籠には夜鳴く鳥。庭園の鳥籠の扉は開け放たれる。