穴拔け日記 (28.11.5)

私事・獨語

Webでここ數日の官報を眺めてゐたら、11月2日附の國會事項のところに、兩議院が故三笠宮に奉つた弔詞が載つてゐた。といふところまでは別に驚くことでもないのだが、文書の形式の違ひに目を引かれた。試みに再現してみると次の如し。

まづは衆議院側。

大勲位崇仁親王殿下には にわかに薨去されました まことに痛惜哀悼の念にたえません
衆議院はここに謹んで弔意を表します

次に參議院側。

大勲位崇仁親王殿下には にわかに
薨去あらせられました まことに
 哀悼に堪えません
  參議院はここに恭しく
 弔意を表し奉ります

印刷媒體の寸法の問題で改行の意圖が分かりづらくなつてゐる氣もするが、衆議院側のべつたりな構成と比べると、擡頭(のやうに見える)をしたり、自稱の部分の字下げ(のやうに見える)をしたり、それらしい形になつてゐる。

尤も、奉呈した實物の具合など分からんので、實際には差異などなかつたのかも知れないが。