娯樂系感想ログ: この素晴らしい世界に祝福を! (TVA)

基礎情報あるいは諸元

放送時期
2016Q1
放送局
三重テレビ他
公式サイト
http://konosuba.com/

#1〜#5

ここまで見たところによる大雜把な印象としては「お氣樂極樂枠」。何も考へずに見られるのは素晴らしい。

#1

主人公君の死因も酷ければ、對應した死神みたいな女神アクアも大概酷いところから始まつた。その女神を轉生に捲き込むあたりが實に酷いw

轉生した後は割と御約束な感じがしたが、女神はそれでもパラメータだけは女神なんやね。それでもチートにならないあたりのバランスは絶妙だと思ふ。

それにしてもこの女神の笑ひ聲はとても良いといふか、某ラヂオでの高笑ひを彷彿とさせて愉快といふか(脱線氣味なのでここらで終了)

#2

女神と爆裂魔法少女が蛙に蹂躙されるお話。しかし、二人がぱつくりいかれた後、どうやつて蛙を退治したのかが氣になる。

#3

類は友を呼ぶ、とは言ふが、クルセイダーダクネスは女神、爆裂魔法少女にもまして強烈だと思つた。それにしても、こんだけ役に立たない子ばかり良く集めたなあ、とw 役に立つ子が來たら話にならないから仕方ないけど。

#4

魔王軍の幹部が町の近くに居着いたので、クエストがこなせなくなつた主人公達。暇になつたカズマと爆裂魔法少女は近くの古い城を的に、爆裂魔法の稽古に精進するのであつた。

無論何も起こらぬ筈などなく、その城に居着いてゐた魔王軍の幹部のデュラハンが怒り狂つて町に來た。いきなり町を燒いたり人を襲つたりしない、えらく良心的な魔王軍もゐたものである。ともかく犯人であるところのめぐみんが名乘り出て煽つた結果、デュラハンの死の宣告を食らつたのはダクネスだつた。呪ひを解いて欲しくば云々と、まあ、此の邊はテンプレートな感じ。どうして其の場で決着をつけない、といふ疑問は浮かべるだけ無駄なので浮かべない。

ここでシリアスになる作品だつたら大變だつたが、カズマとめぐみんとダクネスがシリアスをやらうとしたところ、空氣を讀まない駄女神がハイプリーストの技能を活用してあつさり呪ひを解いて、ぐだぐだのまま終了。この女神、ただただ殘念。良いところもありさうなのに殘念。

#5

駄女神が借金返濟のために、沼地淨化クエストをすることに。駄女神を檻に入れて沼地に浸けておくとだけ書くと、どうにもやばい感じがする。實際繪面は大概だつた。決して女神を閉ぢ込めるための檻ではなく、寧ろ守るためのものだつたのだが、それでもねえ。

それで終ればまだ良かつたが、駄女神が檻に入つてゐるのを見咎めた劍士樣が、少し搖さ振つただけでボロを出したさまこそ、何とも哀れ。屑、駄女神、一發屋爆裂魔法少女、變態鐵壁のカルテットの方がその時だけはまともに見えたのだから。

引きは、構つてちやんなことを露呈したデュラハン。さあ、どうなるの、これw

#6

デュラハンが何やらお怒りで再來した理由は、爆裂魔法少女と駄女神が、あの後も毎日毎日デュラハンの居坐つた古城を爆裂してゐたからであつた。そりや怒るわ。

其の後デュラハンは駄女神の淨化魔法に苦しめられたり、呼び寄せた手下のアンデッドを爆裂魔法で吹き飛ばされたり、變態と斬り合つたりした揚句、弱點の水で攻められて退治されたとさ。駄女神がもう少し賢けりや、駄女神一柱で倒せたんぢや??

かくの如くデュラハンを退治するのに役に立つた駄女神であつたが、デュラハンに水を浴びせようとして洪水を惹き起こしたために、借金ばかりが増える結果となつた。うーん、大丈夫か、この女神。何か厄介なものに取り憑かれたりしてないか。カズマに嵌められるまで無事に女神をやつてゐたのが信じられない。

#7

借金返濟に追はれるカズマ達は、クエストで冬山に。小つこいのを倒すだけで高報酬ときた。美味しい話には當然裏があるわけで、哀れカズマは、現れた武者姿のモンスターに首を刎ねられた。

そして引き出されたのはまたしても女神の御前。今度の女神は我等が駄女神よりはまともさうだつた。駄女神情報では胸を盛つてゐるといふことだつたが。カズマは駄女神の介入によつて再びの轉生を免れることになつた。さういへば聞こえは良いが、條件を考へたら、ねえ……。

いづれにせよ、クエストは失敗、借金はそのまま、面子もそのまま。八方塞がりやな、これ。

其れより何より、寒い季節に馬小屋で寝起きはさぞ辛からうと身震ひする。

#8

前半は、清らかなる水の女神と、魔王軍の幹部たるリッチーの對決。この字面の與へる印象と、アニメは、まるで別物だつたが。この駄女神は本當に清淨な筈の水を掌る女神なのだらうか、えらく攻撃的且つ執拗だよなあ、みたいな。某ラヂオあたりで垣間見える中の人の性能が良く發揮されてゐる氣はするので、それはとても良いのだがw

後半は、幽靈屋敷を巡る騒動。幽靈をどうにかしたら住まはせて貰へる、とて、幽靈屋敷に乘り込んだ四人を待ち受けてゐたのは、人形つぽい何か。尿意を催してゐるのに幽靈に追ひ回されるとか、爆裂魔法少女も大變である。かういふ時に魔法の一つも使へないどころか、錯亂して唯一の魔法を放たうものなら大變なことになるあたりが、特に。

それでも最後の最後はそもそもの元兇が駄女神といふあたりで仕舞つて了ふのが、酷いw

#9

男子たるもの矢張美女とあんなこととかこんなこととかそんなこととかしたい訣であることからして、カズマがサキュバスにいけない感じの夢を見させてくれるサーヴィスを依頼したのは、全く以て羨ましくはあつても怪しからんといふ程のことではあるまい。サキュバスのお姉さんがサーヴィスサーヴィスと言つても所詮は夢なのだから別に良いではないか。あんな聲の綺麗なお姉さんにサーヴィスサーヴィス(そろそろやめとけ)

サキュバスと契約したカズマが例の屋敷に歸つてきたら、今夜は御馳走だと來た。酒は控へるやうにと言はれた日に限つて。カズマは何とか酒の誘惑を振り切り、風呂に入つてゐたら寝落ちした。そこまでは、まあ、良くも惡くもなかつたのだが。

ええと、この子、こんなに羞恥心をちやんと持つてゐたつけ?

今回に限つてはダクネスが(いつもより)清く見えた。あと、カズマの年齡設定がどうだつたか思ひ出し直した。まあ、餘計な智識ばかり蓄へると其の歳でもそんな具合になるのかも知れないが、それにしたつて、ねえw それでも、駄女神の結界に捕らはれた哀れで可愛いサキュバスのために身體を張つたあたりは、少なくとも恰好惡くはなかつたと思ふのですよ。恰好良いと襃めるほどなのかは微妙だがw

あと、この手の繪面だと湯氣とか謎の光とかが大活躍するのが此の頃なのに、さういふ目に障るものが登場しなかつたのがとても良かつた。

ダクネスは、今回みたいな感じであれば變態變態と言はなくて濟むのに、今まで救ひやうがないと思つてゐて濟まなかつた、みたいなことを思つた。いつもどほりの駄女神と、見せ場のなかつた爆裂魔法少女については、今回は敢へて言ふこともないと思ふ。

#10

何で10話で完結なんだよ、今期のアニメの中では頭一つ拔けてゐたのに、主に待ち遠しさといふ點で、といふ所感は扨措き。

この話をよくもまあ1回分に纏めたよな、と。2回分くらゐのボリュームはあると思つたんだが。枝葉を全部刈り込んでノリと勢ひとテンポだけで押していけば、ぐだぐだ尺を無駄遣ひするよりも見られるものになるといふことなのかな。いや、でも、本當に見映えのするところ以外全部素つ飛ばした感が半端なくて、その邊を埋めた「完全版」を見たいんですけど(讀點以降のcv雨宮天)

それにしてもドレインタッチは滅茶苦茶優秀だな。電池役の駄女神がゐれば一日一回ポッキリの爆裂魔法少女を充電しなほせるなんて。……思へばこの極めてアンバランスなパーティーでもなければ、さういふ使ひ方をする場面とか、ないかw

二期制作決定といふのはあるんだらうけれど、大活躍してめでたしめでたしで締めずに叛逆容疑を掛けられるあたりで落とすあたりが、酷いwww いや、原作通りなのは最近讀んだから知つてゐるけれど。綺麗なところで締めておく、といふ選擇肢もあつただらうにw いや、良い酷さだww

あと、ギルドのお姉さんが一廻轉するシーン、とても良くできてゐたが、なんでそこにそんなに力を注いだんだよ、みたいなwwww

何はともあれ、二期をやるといふことなので、この調子で愉快なものを見せて欲しいと思ひます。お仕舞ひ。

BD#1

第1話(ED補完版)、第2話を收録。特典は、ゲームとブックレット。

第1話キャラクタリーコメンタリーはアクアとエリスの女神二人。いやはや、駄女神を先輩に持つて、エリスも隨分と苦勞してきたんだらうなあ、と改めて思はずにはゐられなかつた。まあ、さういふキャラクタにありがちな不憫さはエリスには感じないけれどもね。遣り取りのテンポの良さは本篇同樣であつた。

第2話キャストコメンタリーは雨宮天と高橋李依。

おまけゲームの感想

遊んでみての感想は、「めぐみんまじ使へねえorz」だつた。いや、ボス敵相手の切り札として使ふ場面はあるんだが、雜魚狩りクエストとかでは本當要らない子。アクアやダクネスの方が餘程役に立つ有樣。しかし、切り札として温存しておく必要があるといふのがなかなか難點で、雜魚戰で手間取つて爆裂魔法を炸裂させたら駄目だつたり、詠唱の準備ができるまで守り通さなければいけなかつたりする。めぐみんを有效利用してゐるカズマさんは今まで思つてゐたよりも優秀だつたんだなあ、といふ感想が心に湧く程だつた。せめて爆裂魔法を放つタイミングくらゐは指定させて欲しい氣分になつた。指定できないあたりがまたそれらしくて、いい意味で嫌な感じが堪らなつたわけだがw

アクアは基本的に恢復役。それなりに頼りにはなるが、雜魚狩りのときは要らない子。惡魔惡靈系に對しては決め手になり得る攻撃力を發揮するが、ランダムなのがまさに駄女神。ダクネスは優秀な盾。これもまた頼りになるといふか、パーティーに參加した後は、敵が強くなるのでゐてくれないと困るレベル。

何せ恆常的にダメージを出せるのがカズマだけといふ大變なゲームだが、ベルディアを倒すところまではプレイした。

BD#2

第3話、第4話を收録。特典はブックレットとかイベント映像とか。

第3話キャラクターコメンタリはクリスとダクネス。何かにつけて宣傳をしたり表に出しにくいお金を貰つてゐる素振りをする盜賊(その正體は原作參照のこと)が、エロ擔當の變態(その正體はコメンタリ或は原作參照のこと)にして親友を適當に轉がしてゐる樣子が、なかなかに愉快であつた。本篇とのシンクロ率もなかなか。主に「このすば」と唱へて誤魔化すあたり。

第4話スタッフコメンタリはプロデューサと監督とシリーズ構成の人。裏話的なあれこれはなかなかに面白かつた。

BD#3

第5話、第6話を收録。

第5話キャストコメンタリーは雨宮天と茅野愛衣。テンション高めに思つたのは、始終笑ひつぱなしだつたからかしら。ともかく樂しさうで、こちらも愉快になつた。

第6話キャラクターコメンタリーはダクネスとめぐみん。めぐみんはアニメと變はらずの印象。ダクネスも同じ筈なのだが、めぐみんと一對一で、同レベルでやり合つてゐるのを聞いた所爲か、いつもよりも子供つぽい印象を受けた。

BD#4

第7話、第8話を收録。

第7話キャストコメンタリーは高橋李依と茅野愛衣。何と言ふか、メタなコメンタリーだつた。いや、コメンタリーつて元々メタなものだけど、通常のそれよりメタぢやないかなあ、みたいなところがあつた氣がした。

第8話キャラクターコメンタリーはめぐみんとウィズ。ウィズのぽんこつ店主ぶりが隨分押されてゐたので笑つた。それから、ウィズにうまく轉がされてゐるめぐみんにも笑つた。

BD#5

第9話、第10話(OP補完版)を收録。

第9話キャラクターコメンタリーはカズマとアクア。サキュバスのサーヴィスのこと、駄女神にばればれなんですけどw

第10話スタッフ&キャストコメンタリーはプロデューサーと監督とシリーズ構成と福島潤。