音楽と読書と雑多な断片記録
 
3月22日 
一応午後から、休日出勤する。
出勤前に、切手商へ行って、切手を購入。今週は、ずっと何を考えて生きていたかと言うと、切手のことばかり。ただ、ついつい手を広げてしまいそうになるので、ここは、じっくり自分のテーマのものを集めるに留めなくては、と思う。
見ていると、確かに色々欲しくなるのだが、それでは際限がない。
とにかく、アルジェリアの切手等を中心に。それから、今日は友達に上げるつもりで、恐竜切手を幾つか購入。
ピンセットは、一応薬局で買ったのだが、これでは切手を痛めてしまうので、切手用のものを購入。
昼時だったので、デパートのカフェに入ってオープンサンドを注文し、Stock Bookを広げて、切手を収納。とても浮き浮きしてしまう。
オープンサンドは、殆どサラダの中に焼いたパンが入っているようなものだったが、結構美味しかった。家でも作れたらいいのだけど。

今日は仕事帰りに久しぶりにプールへ行った。
もう随分長い間行ってなかったし、体も疲れていたので、あまり長くは泳げなかったが、人も少なかったので、ゆっくり、自分のペースで泳ぐことが出来た。
水泳は下手の横好き。全然上手にならないし、早くも泳げないのだが、スポーツ嫌いの自分としては、唯一楽しめるものなので、あまり深く考えずにやっている。
でも、もっと泳法を考えたりして泳いだ方がいいのかなあ。

Stock Bookを買おうと丸善に入ったのだが、おいておらず、ついでに本を見る。仏検かあ。受験しようかなあ。ということで、受験関係の参考書を数冊買う。
デザイン関係の棚に行くと、CD-ROMつきのデザインブックという広告がある。何と、イスラミックデザインがあるではないか! ペルシャ風、トルコ風まであって感涙。これでWebサイトのデザインもまた更にイスラム風にできる…。暇があれば。
とにかく、迷ったが、イスラミックデザインのものを買う。
他に、福島泰樹と塚本邦雄の短歌集を購入。福島泰樹は以前から興味があったので、読むのが楽しみ。このところ、また短歌に興味が出てきた。自分でもかきたいのだけれど。

帰ると、オークションで注文した切手がまた届いていたので、これも収納。
友達に久しぶりに電話して、切手について話したりしていると、相手も何故いきなり、などと言いながら、そう言えば自分も子供の頃に集めていた、と切手帳を探し出してきたりしていた。
なーんだ、集めてるんじゃない。
嬉しくなって、今度、切手交換をしようと約束(というより押しつける)。しかし、いつ会えるのやら…。


今日の購入書籍
「続 塚本邦雄歌集」塚本邦雄 国文社
「続 福島泰樹歌集」福島泰樹 国文社
「ISLAM 初期の建築 バグダッドからコルドバまで」アンリ・スティアリン TACHEN

3月15日 
このところ、久しぶりに図書館に行ったりしている。
通勤時間が伸びたせいで、家でも仕事を持ち帰る→疲労で眠い→電車では熟睡という毎日のせいで、ずっと本も読めなかったが、プロジェクトに色々あって(悪い方向だったのだが)、結果的には少し余裕ができた。
リハビリに、軽いものをまず読んで見たりしている。
先週は、京極夏彦の「塗仏の宴 宴の仕度」、アガサ・クリスティーの「無実はさいなむ」、ダグ・アリン「ある詩人の死」、加藤栄子「林檎の期限」を読んだ。
「塗仏の宴 宴の仕度」は、実はもう、「塗仏の宴 宴の始末」を読んでいるので、ただ、確認のために捲ったと言う感じ。
加藤栄子「林檎の期限」は詩集。夫の闘病を主たるテーマとしている。

他にも借りて読みきれなかったものなどあるのだが、また、色々借りてこようと思っている。

3月14日 
このところ、深夜も家で仕事したりしていた疲れが出て、会社をついに休んでしまった。
一日寝て、回復。本当に睡眠が一番の良薬だ。

最近、切手を集めだしかけている。子供の頃、集めたかったのだが出来なかった。親に駄目と言われて、あの頃はお小遣いというものも全く貰えなかったし、集めようがなかったので諦めるしかなかった。それ以来、切手を集めようとは思わなかったのだが、何故か不意にその気になってしまった。
直ぐ熱中して、直ぐ飽きるので、あまりコレクションとかを続けてできるタイプではないのだが、暫くは夢中になりそう。
きっかけはオークションで落札したことなので(まだ届いていませんが)、また切手のオークションをチェックしたり、切手サイトを回って見ていたりする。
オークションで落とすのもいいけれど、欲しいのは限られたものなので、カタログで注文したりもしたいと思っている。しかし、そのカタログがまず手に入らないのだ…。
今欲しいのは勿論アルジェリアの切手! ここのコレクションを見ていると、とても面白い。歴史を感じさせるもの、現代的なもの…切手一枚にこめられた世界が感じられる。

3月12日 
「ノスタルジア」は途中で身ながら少し寝てしまった。まあ何度も見てるからいいけど…。
何度見ても好きな映画だが、久しぶりに見ると、見方も変わってくる。初めのところのセリフや構成なども、巧みに作られているというのが分かってきた。そしてロシア語の響きの何と美しいことか。
タルコフスキーの映画を見るたびに思うことだが…。

夜、また徹夜で仕事を家で片付けなければいけなかったので、衛星放送で「Z」を見ながらやる。
何故これを見ようと思ったかといえば、制作がフランス・アルジェリア共同となっていたからで…。1969年の映画で、撮影は多分アルジェで行われたのだと思う。少なくともフランスではないでしょう。簡素な街並み、地中海沿岸特有の透明で激しい太陽の光りと空の色、そしてカフェ、シーシャ、無花果売り…。その映像を見ることが出来ただけでも良かったが、映画としても面白かった。
ストーリーはギリシアで本当にあった事件を扱っている。政府による平和主義派のある政治指導者の暗殺と、その告発というもので、内容は重いが、描き方は同時にコミカルでもある。お金のために、仕事を手に入れるために極右団体に入らざるを得ない民衆が哀れでもあり、不愉快でもある。

3月8日 
朝、新聞のテレビ欄を見ると「ノスタルジア」の放映があるではないか。おまけにその後には「タルコフスキー・イン・サクリファイス」の放映が…。この時間帯では寝られません…。寝なくてはいけないのに…。

2月28日 
前の日記が書きかけですが、あまりに間が空いているので、一応今日の日記を更新。

今日はまた東京出張。今月は15日も出張だったので一ヶ月で三回も東京に行っているのだが、あまり本屋にも寄れなかった。
来月、暫く東京滞在になるかもしれないので、その時は色々行って見たいものだ。

会議終了後、夕食をクライアントと一緒にすることに。少々気は張るが、非常に感じの良い人たちなので食事は楽しかった。また調子に乗って下らないことを話しすぎてしまったのが反省点だけど。

帰りの新幹線は熟睡していた。最近アラビア語の練習をまた始めたのだが、全然進まない。本も今月はほとんど読了したものがない。
来月はもう少し本を読んだりするように心がけよう。

2月7日 
長い間日記の更新をさぼっていた。忙しくて書く暇がなかったので、思い出しながら前の週の日記をつけることにしよう。

この日は本当は出社を要請されていたが、適当な口実でもって断わり東京に行った。激しい罪悪感に苛まれながらも、しかし、これを外すわけには行かない。
目黒ぱーしもんホールのアルジェリア・カルチャー祭に行ったのである。おお、アッジャザーイル!(アッジャザーイルはアルジェリアのアラビア語名。)
体が酷く疲れていたので、昼頃ようやく出掛ける用意をして、新幹線に乗る。勿論、道中聞く音楽はKhaledの「Sahra」。本は「Men and popular music in Algeria」を携え、予習しようと思ったのだが、結局ぐっすり眠りこんでいた。

昔、ひと月ほど滞在していた街のホテルにチェックイン。3年ぶりだ。いや、もう4年になろうとしている。それでも、不意に道を思い出したりするものなのだなあ。
それから、ぱーしもんホールを目指す。しかし、これが結構ホテルと離れていたりしたので、着いた時にはお目当てのレクチャーが始まってしまっていた。
今日は粕谷先生のライ音楽レクチャーを楽しみにしてきたのである。
ライについての解説は終わっていたが、その後、ビデオを見ながらの解説、ということで、「1 2 3 Soleille」の上映があった!
テープでは何度も繰り返して聞いているものの、実はビデオを見るのは初めてなのである。
いつも聞いている、あの、前奏のストリングスから始まり、そして、Faudel、Khaled、Tahaの登場。Tahaが恰好いい。後で聞くところによると、何とKhaledよりも年が上らしい(50代)。しかし、細身で若々しい顔立ちはどう多く見たって30代。服など雰囲気は古い言い方ですが、ロッカー。そう言う意味では往年のハードロック歌手を思わせるが、にしても年を感じさせない。
そして、Faudel。これが可愛い〜〜! 彼がフランスではアイドルの扱いを受けていることは知っていたが、見て納得。動いているところを見るともう、本当に "mignon" という表現がぴったり。目がきらきらして大きくて、声もまだ子供のような声だ(アラブ人の男性の歌手は歌声が高い人が多いですけどね)。
フォーデルはそれほど好きではないが(声がまだ少し…)、あれを見たら人気があるのも分かる。投げキッスには思わず叫びそうになったぞ。きゃー!
KhaledのAichaはともに口ずさみ、名曲アブドゥル・カーデル・ヤー・ブー・アーレムには踊らないようにするのに一苦労。だって誰も踊っていないのだもの…。これがきっとアラブの国ならもっとみんな体を動かして見ていたことでしょうけどね。日本じゃね。壇上の先生もリズムを取っていたのを私は見たぞ。アブドゥル・カーデルで踊らない方が大変だ。

ビデオを見終わってから、出来れば先生にご挨拶をして帰ろうと思い、暫く待っていると、何か見たことのある人が…。わあ、以前の仕事関係の知人(というか上司になるのか)ではないか!
思わず駈けよって挨拶。もう一人知人が来ていたので、何年被りの挨拶をする。何だかこの催し物自体、関係者っぽい人が多いなあ。
この後、一緒にご飯を食べに行く事に。
スペイン料理屋で昔の付き合いのある人の消息話などで盛りあがった。

2月3日 
凄く調子が悪い。
単なる睡眠不足が原因なのだが、実際睡眠不足ほど堪えるものはない。
家で作業した分を送信するのを忘れていたので、それをやってから会社に遅れて出社する。少し遅れると、電車も空いていて助かる。
何とか元気を出そうと、「Top Rai 2000」というコンピレーションのカセットを聞く。
しかし、いきなり出だしがSAGA AFRICAで気が抜けてしまう。この曲も流行っていたので、よく耳にしたが、何というか、能天気な曲なのだ。ダンスミュージックの中に、ライのフレーズが混じっている。
調べると、Yannick Noahという人の曲で同名のものがあるようなのだが、これとは違うと思う。Yannick Noah のものは、もっと人種のことを歌ったような曲らしいが、こちらは、Saga Africa tout le monde a la dance! だもの…。
大体、このRAIバージョンも多分リミックスではないだろうかと思うし…。

今日は、「クレオール語」でフォトリーディングの練習。
もっと早く読んで、冊数を重ねるべきか、ともかくも意味を捉えるためには、少しづつ練習をしていくべきか、と迷う。
本自体が興味深く、面白く読み易いので(文庫クセジュにしては珍しく)、意味が取れないままにページをめくるのがなあ…と思ってしまう。

2月2日 
あまり文章を丁寧に書く方ではないが、最近特に粗が目立つと思う。眠くていつも文章が文章にならない。

午後、図書館に滞納していた本を返しに出掛ける。
証明写真などを撮るために、途中で駅を降りて、デパートをぶらついた。デパートは改装中で非常にごったがえしており、目当てのものを探すのも一苦労。
化粧品売り場で勤務先の会社の人にばったり出会ってびっくり。彼女とは、いつもご飯を一緒に食べる約束をしているのだが、中々時間が合わないのだ。また、新年会をしよう(もう随分新年とは言えない時期になってきた気がしますが…)と約束して別れる。

証明写真を撮るために店を探すが中々見つからずうろうろさまよってしまう。やっと見つけたカメラ屋で撮影。近々始まる開発のテストのため、入館証を作る必要があるのである。
カメラ屋の近くに大きい本屋があるので、中を探索。ルーマニアの詩人の詩集があったので購入した。

図書館へ行って本を返却。書架の間を一巡すると、ハティビの本などがあるので読みたくなるが、時間的に無理があるので諦める。疲れて眠くなってきたし。
図書館は会社の近くにあるので、そのまま仕事に行こうかとも思っていたのだが、今日は止めることにする。
家に帰って、「囁く谺」を読了。これがウォルターズの最新作になるのだと思うが(翻訳では)、今までスタイルが変わってきたようんだ。昨日の日記で触れたストーリーのパターンも少し外れてきている。中々良かった。

今日は久しぶりに買物をして料理をする。このところ、週末も全然料理していなかったので嬉しい。
今夜は奮発してステーキにする。半額になっていたから、というのもあるが、「女彫刻家」で、ハルが焼いているペッパーステーキが美味そうだったのが一番の理由である。
イギリスの小説は食欲をそそるものが多いと思う…。

今日の購入書籍
「私たちの間に 時間」アデラ・ポペスク 未知谷

2月1日 
もう2月。
会社に行くつもりだったが、あまりにだるいので止めて、家で作業する。それとは別に、個人的な頼まれもののプログラムもあるし、忙しくて疲れる。
ミネット・ウォルターズの「女彫刻家」を読了。
以前にも読んだことがある、と思っていたのだが、内容を忘れてしまっていたので再読。面白かったが、最初に読んだ時よりも、ストーリーにパターンがあると思ってしまった。クリスティーの伝統なのだろうか?というのは、安易な推測だが、ウォルターズのミステリで魅力的な男(女)が現れると、二人は最終的に結ばれてハッピーエンドになるのである。アガサ・クリスティーも割とそういう結末だし…。

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忙しいので読書メモより簡単に日記を不定期につけてみます。

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