アラブ・マグレブ・中東付近をテーマとした小説の紹介
「スーフィーの物語」
イドリース・シャー 著
美沢真之助 訳
平河出版社
スーフィズムの教えを伝える、教訓的な物語集。
一つ一つが物語として読んでも面白いが、解釈の手立てとなる注を見ると、更に色んな見方ができることが分かる。
抽象的な解釈もあり、また、実際的な解釈もあり、決して一つの形にとどまることのない物語。
シェイクスピアの「リア王」のもととなったと思われる物語や、トルストイの説話集「イワンの馬鹿」にも見たことがある物語があり、スーフィズムの影響が広範に渡ることが分かる。
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