(c)蘭の会 詩集「なゆた」第二集














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春心

 




春は桜の色に染まる
枝から溢れた花の色は
春の陽射しに溶け込んで
 まわりの空気をも 桜色に染める
 
見渡す限りの花霞
渡る風すら たゆたう様な
のどかな時に佇んで
 春に抱かれて あなたを想う
 
 
花陰に あなたの笑顔を見つけて遊ぶ
揺れる花 舞い散る花びら
           あなたの仕草
春の陽射しは
   あなたの雰囲気そのものだから
 想うは あなたの事ばかり
 
 
 
あなたの微笑に包まれて

 春の心は
     あなた色に染まってしまう
 
 
 
 



答えて・・・




 
 
普段 何気なくしている  会話
 
       当たり前だった  会話
 
  ・・・が
      一方通行になったとき
 
問いかけに答える事の大切さ
 
      答えてもらえる事は嬉しいんだって
 
  思い知る
 
      たとえどんな答えでも・・・
 
 
 
 
ねえ
 
   お願いだから 答えてちょうだい
 
 
 
あなたの目の前にいるのは

                ・・・だぁれ
 
   今何をして欲しいの・・・
 
ねぇ
 
   あなたの言葉が聞きたいわ
 
 
 
 
 
 







無垢




何もかもを 忘れ果て
 
   夢うつつをさまよい
 
目覚めても  
 
 その視線は 遠く
 
   はるか彼方を みつめている
 
 
 
 
 真っ白になった あなた 
 
 
 
その 無邪気な笑顔が
  
      心に  痛い
 



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