𪚰 - 漢字私註

説文解字

𪚰
灼龜不兆也。从。『春秋傳』曰、龜𪚰不兆。讀若焦。即消切。
火部

説文解字注

𪚰
灼龜不兆也。从龜火。从『韵會』。此會意也。『春秋傳』曰、卜戰、龜𪚰不兆。左傳・哀二年』卜戰、龜焦。無不兆二字。按許所據葢有不兆。與下文以故兆詢相貫。而焦作𪚰則淺人所改也。焦者火所傷也。龜焦曰𪚰。許引傳說龜火會意。如引豐其屋、艸木麗于地同。讀若焦。音義皆同。卽消切。古音在三部。讀如揫。故𥤚以爲聲。

康煕字典

部・劃數
龜部・四劃

『廣韻』卽消切『集韻』『韻會』『正韻』兹消切、𠀤音焦。灼龜卜兆而焦也。

部・劃數
龜部・四劃

『正字通』同𪚰

音訓

セウ 〈『廣韻・下平聲・宵・焦』即消切〉[jiāo]
こげる

音訓ともに白川『字通』に據る。

解字

白川

の會意。

『説文解字』に龜を灼きて兆あらざるなり。火に從ひ、龜に從ふ。『春秋傳』に曰く、龜、𪚰けて兆あらず。讀みて焦のごとくす。とあり、卜龜が灼けて、焦灼のあとが現れないことをいふ。

伴信友の『正卜考』によると、龜版への鑽灼の部分は、炭火のやうなもので灼いたらしく、古代の灼法を傳へるものと思はれる。

屬性

𪚰
U+2A6B0
𪚱
U+2A6B1