覵 - 漢字私註

康煕字典

部・劃數
見部十二劃

『集韻』居莧切『韻會』居諫切『正韻』居晏切、𠀤艱去聲。音1同。『博雅』視也。

又雜也。『禮・祭儀』薦黍稷、羞肺肝首心、見閒以俠甒。《註》見閒當爲覵。《疏》覵、雜也。言祭黍稷之時、雜以兩甒醴酒。

又人名。『孟子』成覵、齊景公臣。

又『集韻』何閒切『正韻』何艱切、𠀤音閑。音6亦同瞯。

又『廣韻』古閑切『集韻』居閑切、𠀤音艱。音2視貌。

又『廣韻』方免切『集韻』邦免切、𠀤音鴘。音3義同。

又『集韻』伊甸切、音宴。音5窺也。

『說文』作𧢞。『類篇』或作𧡌

異體字

『廣韻』所載。

音訓義

カン(漢) ケン(呉)⦅一⦆
カン(漢) ケン(呉)⦅二⦆
ヘン(推)⦅三⦆
カン(推)⦅四⦆
エン(推)⦅五⦆
カン(推)⦅六⦆
うかがふ⦅一⦆⦅二⦆
官話
jiàn⦅一⦆
biǎn⦅三⦆
粤語
gaan3⦅一⦆
haan2⦅七⦆

⦅一⦆

反切
『廣韻・去聲・襇・襇』古莧切
『集韻・去上・襉・襉』居莧切
『五音集韻・去聲卷第十一・諫第十・見二諫』古晏切
聲母
見(牙音・全清)
等呼
官話
jiàn
粤語
gaan3
日本語音
カン(漢)
ケン(呉)
うかがふ
窺ふ。視る。
人を交へる。物を雜ぜる。
『廣韻』: 視也。
『集韻』覵瞯: 視也。或从目
『康煕字典』上揭
補注
日本語音はKO字源に據る。漢音呉音の別は藤堂が同音字に示すものを參照して文書作成者が附す。

⦅二⦆

反切
『廣韻・上平聲・山・閒』古閑切
『集韻・平二・山・閒』居閑切
『五音集韻・中平聲卷第四・山第十・見二閒』古閑切
聲母
見(牙音・全清)
等呼
日本語音
カン(漢)
ケン(呉)
うかがふ
⦅一⦆に同じ。
『廣韻』: 視皃。
『集韻』: 視也。
『康煕字典』上揭

⦅三⦆

反切
廣韻・上聲』方免切
集韻・上聲下𤣗第二十八』邦免切
『五音集韻・上聲卷第八・獮第十一・幫三辡』方免切
聲母
幫(重唇音・全清)
等呼
重紐三
官話
biǎn
日本語音
ヘン(推)
『廣韻』: 視皃。
『集韻』: 視也。
『康煕字典』上揭

⦅四⦆

反切
『集韻・上上・產・簡』賈限切
『五音集韻・上聲卷第八・産第十・見二簡』古限切
聲母
見(牙音・全清)
等呼
日本語音
カン(推)
『集韻』: 視也。

⦅五⦆

反切
『集韻・去下・霰・宴』伊甸切
『五音集韻・去聲卷第十一・線第十一・影四宴』於甸切
聲母
影(喉音・全清)
等呼
日本語音
エン(推)
『集韻』: 窺也。
『康煕字典』上揭

⦅六⦆

反切
『集韻・平二・山・閑』何間切
『五音集韻・中平聲卷第四・山第十・匣二閑』戸間切
聲母
匣(喉音・全濁)
等呼
日本語音
カン(推)
に同じ。
『集韻』瞯覵: 『說文』戴目也。江淮之間謂眄曰瞯。又姓。或作覸。
『康煕字典』上揭

⦅七⦆

粤語
haan2
、窺視。(粵音資料集叢)

解字

藤堂

と音符の會意兼形聲。閒は、門の間から月がのぞいてゐるさまを示す會意字で、左右に分かれたものの中間の隙間を表す。覵は、隙間から覗くこと。

屬性

U+89B5
JIS X 0212: 61-16
U+89B8