柵 - 漢字私註

説文解字

柵
編樹木也。从、冊亦聲。
木部

説文解字注

柵
編豎木也。從𠕋聲。

康煕字典

部・劃數
木部五劃

『唐韻』楚革切『集韻』『韻會』測革切『正韻』恥革切、𠀤音策。『說文』作柵、編樹木也。『廣韻』豎木以立柵也。『魏書・廣陽王傳』連營立柵。『莊子・天地篇』內支盈于柴柵。

又地名。『唐書・高崇文傳』戰于鹿頭柵。又韓愈與孟郊有『沙柵聯句』詩。

又『博雅』柵、棧也。

又『廣韻』測戟切、音踖。邨柵。

又『廣韻』『集韻』所晏切、音訕。籬柵。

又『集韻』數眷切、音𨏉。編竹木爲落也。

又叶昌谷切、音尺。『歐陽脩・馴鹿詩』朝渴飮淸池、暮飽眠深柵。慙愧主人恩、殺身難報德。

音訓

サク(漢) 〈『廣韻・入聲・麥・策』楚革切〉
サン(漢) 〈『廣韻・去聲・諫・訕』所晏切〉
ませがき。しがらみ。とりで。

解字

白川

形聲。聲符は。冊は木柵の形で、柵の初文。

『説文解字』にたての木を編めるものなり(段注本)とする。

金文の圖象に、冊を左右に配して開閉しうるもので、その兩冊の間に獸の形を加へてゐるものが多く、いはゆる牢閑の象。その出入するところの門柵の形。

藤堂

と音符(長短不揃ひな木簡を竝べた短冊)の會意兼形聲。ジグザグした木の柵。

落合

の甲骨文のうち縱劃の長さの不揃ひな形は、防禦用の柵を指し、柵の初文に當たる。

漢字多功能字庫

に從ひ、冊亦聲。本義は柵。『莊子・天地』內支盈於柴柵。

また柵を設けることを表す。『南史・程文季傳』秦郡前江浦通涂水、齊人并下大柱為杙、柵水中。

また營寨(幕舍、天幕)を指す。『陳書・高祖紀上』高祖盡命眾軍分部甲卒、對冶城立航渡兵、攻其水南二柵。

屬性

U+67F5
JIS: 1-26-84
常用漢字(平成22年追加)