辨 - 漢字私註

説文解字

辧
あるいはに作る。
判也。从聲。
刀部

康煕字典

部・劃數
辛部九劃

。『說文』判也。

『字彙』从力與从刀不同、力取致力之義、刀取判別之義。

部・劃數
辛部九劃

『集韻』『韻會』皮莧切『正韻』備莧切、𠀤音辯。『說文』判也。『廣韻』別也。『易・乾卦』問以辨之。『禮・學記』離經辨志。《註》辨、謂考問得其定也。『周禮・天官』弊羣吏之治、六曰廉辨。《註》辨、謂辨然于事分明、無有疑惑也。

又『韻會』牀䏶足笫閒也。『易・剝卦』剝牀以辨。《疏》牀足之上、牀身之下、分辨處也。《程傳》牀之幹也。

又變也。『楚辭・九辨註』辨者、變也。謂𨻰道德以變說君也。

又井地之數也。『禮・王制・註』京陵之地、九夫爲辨、九辨而當一井。

又姓。

又『集韻』𤰞見切、音徧。與通。帀也。『史記・禮書』萬民和喜、瑞應辨至。《註》同徧。

又『廣韻』苻蹇切『集韻』『韻會』平免切『正韻』婢免切、𠀤辯上聲。義同。

又『集韻』邦免切、鞭上聲。義同。

又與貶通。『禮・玉藻』立容辨𤰞、無讇。《註》辨作貶。容雖貶損𤰞降、不傾側柔媚也。

又『廣韻』普麪切『集韻』『正韻』匹見切、𠀤音片。革中斷也。『爾雅・釋器』革中絕謂之辨、革中辨謂之韏。《註》革中斷之名辨、復中分其辨名韏。『集韻』作㸤。

廣韻

别也。『說文』判也。

又蒲莧切。

具也。『周禮』云、以辨民器。

又步免切。

音訓

ベン(呉) 〈『廣韻・上聲・獮・辯』符蹇切〉〈『廣韻・去聲・襇・瓣』蒲莧切〉[biàn]{bin6}
わかつ。わきまへる。

字音について、KO字源は去聲諫韻とし、藤堂は上聲獮韻とする。『康煕字典』、『廣韻』は各々上揭のとほり。現代支那語では去聲に讀むらしい。

解字

白川

形聲。聲符は。辡は當事者二人が盟誓をして爭訟を行ふ意。

『説文解字』にわかつなりとあり、字を剖、の間に列して分割の意とするやうであるが、辨はもと爭訟に對して是非の判斷を加へる意であり、裁判することをいふ。

藤堂

と音符(二つに分ける)の會意兼形聲。刀ですつぱりと切り分けるやうに、物事の白黑をはつきりさせるさまを示す。

漢字多功能字庫

金文は二に從ふ。䇂は『説文解字』に愆の若く讀むとされ、亦聲符。刀を二つの䇂の間に置き、刀を以て物を二つに分ける意に解き、本義は切り分けること。轉じて辨別、辨析の意。

金文の䇂旁は小子生尊に見えるやうにに變形することがある。䇂と辛は、䇂は縱劃が左あるいは右に彎曲し、辛の縱劃は垂直であることで區別する。

金文での用義は次のとほり。

簡帛文字での用義は次のとほり。

屬性

U+8FA7
JIS: 1-50-1
U+8FA8
JIS: 1-49-94
U+5F01
JIS: 1-42-59
當用漢字・常用漢字

關聯字

別字。新字体として用ゐる。