劍 - 漢字私註

説文解字

またに作る。
人所帶兵也。从僉聲。
刃部
またに作る。
籒文劒从

康煕字典

部・劃數
刀部十三劃

『唐韻』『集韻』『韻會』𠀤居欠切、檢去聲。『玉篇』籀文。『說文』人所帶兵也。『釋名』劒、檢也、所以防檢非常。『管子・地數篇』葛盧之山、發而出金、蚩尤受而制之、以爲劒鎧矛戟。

又操劒殺人亦曰劒。『潘岳・汧督馬敦誄序』漢明帝時有司馬叔持者、白日于市、手劒父讎。

部・劃數
刀部十四劃

『說文』人所帶兵也。从刃、僉聲、籀文作

廣韻

『釋名』云、劒檢也、所以防檢非常也。『廣雅』曰、龍泉、太阿、干將、鏌鋣、斷蛇、魚腸、純鋼、燕支、葵偷、屬陳、干隊、堂谿、墨陽、巨闕、辟閭、並劒名也。崔豹『古今注』云、吳太皇帝有寶劒六、一曰白虹、二曰紫電、三曰辟邪、四曰流星、五曰靑冥、六曰百里。『列子』云、孔周有三劒、一曰含光、二曰承影、三曰霄陳。吳王賜子胥屬鏤之劒、而死。周穆王有錕鋙劒、切玉如泥。居欠切。一。

異體字

或體。

或體。

或體。

簡体字。

いはゆる新字体。

音訓

ケム(漢) 〈『廣韻・去聲・梵・劔』居欠切〉
つるぎ

解字

白川

形聲。僉聲。僉に檢、驗の聲がある。

春秋期の呉越の劍銘に「僉」とあつて、劍の字に用ゐる。

説文解字に人の帶ぶる所の兵なりとあつて、腰に帶びたものである。

六朝の頃、劍履上殿を許されることは殊遇とされた。

藤堂

と音符僉(揃ふ)の會意兼形聲。兩刃の眞つ直ぐ揃つた刀。

漢字多功能字庫

金文は鐱に作り、に從ひ僉聲。小篆は劒に作る。鐱は劍の初文。本義は古の武器で、兩面に刃があり、中間に脊があり、柄が短い。

金文では本義に用ゐる。師同鼎戎鼎廿,鋪五十,鐱(劍)廿。

『管子・地數』葛盧之山發而出水、金從之。蚩尤受而製之以為劍、鎧、矛、戟。

また劍術を表す。『莊子・說劍』昔趙文王喜劍、劍士夾門而客三千餘人、日夜相擊於前。

また劍を用ゐて刺殺することを表す。『東觀漢記・寇恂傳』(賈復)謂左右曰、吾今見恂、必手劍之。

屬性

U+528D
JIS: 1-49-88
人名用漢字
U+5292
JIS: 1-49-90
U+5294
JIS: 1-49-89
U+5271
JIS: 1-49-91
U+91FC
JIS: 1-78-63
U+528E
U+5251
U+5263
JIS: 1-23-85
當用漢字・常用漢字