申 - 漢字私註

説文解字

又部𠭙字條

𠭙
引也。从𢑚聲。𢑚、古文申。
又部

申部申字條

また𦥔につくる。
神也。七月、陰气成、體自申束。从𦥑、自持也。吏臣餔時聽事、申旦政也。凡申之屬皆从申。
十四申部
𤰶
古文申。
𢑚
籒文申。

康煕字典

部・劃數
田部(零劃)
古文
𤰶
𠭙

『唐韻』『集韻』失人切『韻會』『正韻』升人切、𠀤音身。十二支之一。『爾雅・釋天』太歲在申、曰涒灘。『釋名』申、身也。物皆成、其身體各申束之、使備成也。『史記・律書』七月也。律中夷則、其於十二子爲申。申者、言隂用事、申賊萬物。

又重也。『易・𢁉卦』重𢁉以申命。『書・堯典』申命義叔。《傳》申、重也。『後漢・朱暉傳』願將軍少察愚言、申納諸儒。

又致也。『禮・郊特牲』大夫執圭、而使所以申信也。

又舒也。『武王弓銘』屈申之義、廢興之行、無忘自過。『班彪・北征賦』行止屈申、與時息兮。

又欠伸也。『莊子・刻意篇』熊經鳥申。

又『博雅』申申、容也。『論語』子之燕居、申申如也。『朱註』申申、其容舒也。

又姓。『史記・三皇本紀』神農五百三十年、而軒轅氏興焉、其後有州甫申呂、皆姜姓之後、𠀤爲諸侯。又申屠、複姓。

又國名。『詩・王風』彼其之子、不與我戍申。《傳》申、姜姓之國。『左傳・隱元年』鄭武公娶於申。《註》申國、今南陽宛縣。

又州名。『韻會』春秋時屬楚、秦南陽郡、後魏爲郢州、周爲申州。

又山名。『山海經』申山、其上多穀柞、其下多杻橿。又北二十里曰上申之山。

又池名。『左傳・文十八年』夏五月公遊于申池。《註》齊南城西門名申門、左右有池。

又矢名。『晉語』乾時之役、申孫之矢集於桓鉤。《註》申孫、矢名。

又草名。『淮南子・人閒訓』申𦯝、杜茞、美人之所懷服也。《註》申𦯝、杜茞、皆香草也。

又『集韻』『韻會』『正韻』𠀤思晉切、音信、伸也。

又『集韻』試刃切、音眒。引也。

部・劃數
田部四劃

『玉篇』古文字。註詳一畫。

部・劃數
又部九劃

『玉篇』古文字。註詳田部。

異體字

篆文を再現した形。

説文解字の重文第二。籀文。

音訓

シン
のびる。まをす。さる。

解字

白川

象形。電光の走る形に象り、神の初文。電の下部电は、その電光の屈曲して走る形。

《大克鼎》かみ𬡿孝ケンカウ、《杜伯盨》其れて皇申(神)祖考と好倗友とに享孝すなど、金文には申を神の意に用ゐる。

詩・小雅・采菽福祿申之(福祿、之れをかさぬ)のやうに申重の意に用ゐ、また上申、申張(=伸張)のやうに用ゐる。伸はその派生字。

藤堂

甲骨文、金文は、電光を描いた象形字。電の原字。

篆文は𦥑(兩手)と(眞つ直ぐ)の會意で、手を眞つ直ぐ伸ばすこと。伸の原字。

落合

稻妻の象形。甲骨文では字單獨で原義に用ゐる例はない。

甲骨文では、十二支の九番目に用ゐる。

篆文で𦥑に從ふ字形に誤つた。

漢字多功能字庫

甲骨文、金文は稻妻の電光が明滅し屈折する形に象り、電の初文。稻妻は多く雷雨を伴ふため、意符のを加へて電字がつくられた。十二支の九番目に假借する。

戰國文字では、楚系文字で多く見えるのは、兩側の電光が分岐した形や、二に變形した形(疇の初文の𠃬と相混じる)。秦系文字では、變形して𦥑となつた形が多く見える。稻妻が放たれ伸びてゆくことから、申に延伸、伸展の義があり、後にを加へて分化した伸で人體の伸展、屈伸を表す。古人は稻妻が神の掌握するところによると思つてゐたので、後にを加へて神靈の神を表す(白川静)。

甲骨文、金文での用義は次のとほり。

屬性

U+7533
JIS: 1-31-29
當用漢字・常用漢字
𤰶
U+24C36
𠭙
U+20B59
𦥔
U+26954
𢑚
U+2245A

関聯字

申に從ふ字

申聲の字