坴 - 漢字私註

説文解字

土塊坴坴也。从聲。讀若逐。一曰坴梁。
十三土部

康煕字典

部・劃數
土部五劃

『廣韻』『集韻』𠀤力竹切、音六。土塊坴坴也。一曰高塏爲坴。『前漢・郊祀志』河溢臯坴。

又坴梁、越地。『史記・秦本紀』秦使賈人贅婿伐南越、略取坴梁之地。

本作坴。小篆加阜作陸。

音訓

リク(漢) ロク(呉)
つちくれ

解字

白川

象形。を重ねた形。六は幕舍の象のやうである。

説文解字に土塊、坴坴たるなりと土塊の相重なる象とするが、の金文の字形の從ふところによつて考へると、土塊の象とは見えない。

説文解字に𡴆聲とし、また、讀みて逐の若くす。一に曰く、坴梁(地名)なり。といふ。《繫傳》に讀みて速の若くすとあり、字形にも聲義にも混亂が見られる。𡴆は説文解字・屮部菌𡴆、地蕈、田中に叢生すとあつて、菌草の類。その籀文に三𡴆を重ねた形があり、陸の籀文の字形もその形に從ふ。

陸は聖所の象、坴はその施設に關する字。説文解字夌字條に越ゆるなりとあつて、凌遲の意があり、聖所を凌轢する意であらう。坴は陸字、坴字との関聯において解すべき字である。陸は聖梯の前に幕舍を連ねる意と考へられる。

藤堂

と音符(盛り上がり集まる)の會意兼形聲。

屬性

U+5774
JIS: 2-4-71

関聯字

坴に從ふ字

坴聲の字