胥 - 漢字私註

説文解字

蟹醢也。从聲。
肉部

康煕字典

部・劃數
肉部五劃
古文
𦙃

『廣韻』相居切『集韻』新於切、𠀤音湑。『說文』蟹醢也。『韻會』言其肉胥胥解也。『周禮・天官・庖人註』靑州之蟹胥。

又『集韻』助也、待也。

又『廣韻』相也。『書・太甲』民非后、罔克胥匡以生。《傳》無能相匡。『前漢・楚元王傳』二人諫不聽、胥靡之。《註》胥、相也。靡、隨也。古者相隨坐輕𠛬之名。又𠛬徒亦名胥靡。『莊子・庚桑楚』胥靡登高而不懼。《註》胥靡、𠛬徒人也。『前漢・敘傳』史遷薰胥以𠛬。《註》胥、相也。

又『集韻』皆也。『詩・小雅』君子樂胥。《傳》胥、皆也。

又儲胥、謂蓄積待用也。『前漢・揚雄傳』木雍槍累、以爲儲胥。《註》有儲蓄、以待所須也。

又官名。『周禮・地官』胥師、二十肆、則一人皆二史。《註》胥及肆長、市中給繇役者。『禮・文王世子』胥鼓南。《註》胥掌以六樂之會正舞位。

又樹名。『前漢・司馬相如傳』留落胥邪。《註》胥邪似幷閭、皮可作索。

又蝶名。『莊子・至樂篇』蝴蝶、胥也。《註》蝴蝶一名胥。『列子・天瑞篇』烏足之根爲蠐螬、其葉爲胡蝶。胡蝶、胥也。化而爲蟲、生竈下。

又語辭。『詩・小雅』侯氏燕胥。『又』君子樂胥。

又地名。『左傳・宣十二年』車及于蒲胥之市。

又胥閭、門名。『穀梁傳・成元年』客不悅而去、相與立胥閭而語。《註》門名。

又姓。『廣韻』胥童、晉臣。見『左傳・成十七年』。

又人名。『左傳・哀十一年』桑掩胥御國子。『前漢・功臣表』復陽剛侯陳胥。

又『集韻』寫與切、音諝。又蘇故切、音素。義𠀤同。

又『正韻』山徂切、音蔬。同蘇。

又『韻補』叶胥上聲。『班固・靈臺詩』屢維豐年。於皇樂胥。叶上廡雨。

部・劃數
肉部四劃

『正字通』古文字。楊愼曰、文選七發、弭節五子之山、通厲骨母之場。骨當作胥。【史記】吳王殺子胥、投之於江。吳人立祠江上、因名胥母山。古胥作𦙃、其字似骨。

音訓

ショ(漢) ソ(呉) 〈『廣韻・上平聲・魚・胥』相居切〉〈『廣韻・上聲・語・諝』私呂切〉
あひ。みな。ともに。たすける。まつ。みる。

解字

白川

形聲。聲符は。疋に佐胥の意がある。

説文解字に蟹の醢なりとあり、蟹胥の意とするが、その字は蛋。

金文に「左疋」「左胥」の語があり、胥は疋の繁文と見てよい。

詩・小雅・桑扈君子樂胥(君子樂胥す(樂しむ))の《傳》に皆なり、《箋》に才知有るの名なりとあり、馬瑞辰の《傳箋通釋》に嘉の意とする。『詩・魯頌・有駜』に于胥樂兮。(ああ胥樂す)とあつて、胥樂は同義と見るべく、胥は恐らく「逸豫」の豫などと近い語であらう。古い用義法で、他に例はない。

のち胥吏の意に用ゐる。

『周禮・天官・庖人・注』に、四時の好羞の一として、青州の蟹胥を擧げてゐる。

藤堂

と音符の會意兼形聲。もと、肉をほぐした鹽漬け。肉の纖維が何本にも分かれて竝ぶ意から、相竝ぶ、相對するの意となる。と疋は、ともに膝小僧と足先とを描いた象形字。但し、疋は左右の足が相對する意を含む。

屬性

U+80E5
JIS: 1-70-81
𦙃
U+26643

関聯字

胥聲の字