乁 - 漢字私註
説文解字
流也。从反𠂆。讀若移。凡乁之屬皆从乁。
- 十二・乁部
説文解字注
流也。从反厂。讀若移。移从多聲。在十七部。亦用於十六部。乁與𠂆古音同在十六部也。弋支切。
康煕字典
- 部・劃數
- 丿部(零劃)
『唐韻』弋支切『集韻』余支切、𠀤音移。『說文』流也。从反𠂆。『字彙』闕乁不載。『正字通』丿乀𠂆乁見『說文』。趙古則定爲撆拂抴迻四字、魏校、吳元滿諸家各有解詁、獨『戴侗・六書統』釋曰、古今書傳未常用此文、凡書方圜曲直、左右抴引、皆因其形勢之自然、初不成文、豈有定名。按此說、四文與丨丶同類、備偏旁畫母也、故『正韻』𠀤削之。
音訓・用義
- 音
- イ(漢、呉) 〈『集韻』余支切、音移、平聲支韻〉[yí]
- 訓
- うつる。うつす。
解字
藤堂
指示。𠂆(左方へ引く)の反對向きの形で、右方へ移ることを示す。
屬性
- 乁
- U+4E41〔註1〕
- JIS X 0212: 16-16
関聯字
- 乀
- 別字。
- 及
- 古文を乁に作る。別字。
補註
移の或體とする資料があるが、當てにして良いのかどうか不詳。
CJK統合漢字では及の古文と區別されてゐないので、乁を及の古文として扱ふことに對して文句は言へない。しかし、及の音と「ながれる」の訓を竝べて示す資料がウェブ上に存在することについては、困つたものであると思ふ。