夸 - 漢字私註

説文解字

奢也。从聲。
大部

康煕字典

部・劃數
大部三劃

『廣韻』苦瓜切『集韻』『韻會』『正韻』枯瓜切、𠀤音誇。大也。『爾雅・釋言』夸毗、體柔也。『詩・大雅』無爲夸毗。

又『諡法』華言無實曰夸。

又苦瓦切、音恗。夸奓、自大也。『前漢・諸侯王表』夸州兼郡。『楊僕傳』懷銀黃夸鄕里。

又姓。

又『集韻』虧亏切、音區。奢也。

又『集韻』匈于切、音吁。美貌。

又『集韻』區遇切、音姁。巍也。『左思・吳都賦』橫塘查下、邑屋隆夸。長干延屬、飛甍舛互。

又苦禾切、音科。『陸機・感舊賦』或趨時以風發兮、或遺榮而媻娑。或沖虛以後已兮、或招世而自夸。

『說文』从大亏聲。亦作𡗢𧥢

部・劃數
大部三劃

『集韻』與同。

音訓

コ(慣) クヮ(漢)
おごる。ほこる。

解字

白川

の會意。

金文の圖象に、大と[⿰干弓]に從ふ形のものがある。金文の[⿰干弓]は弓幹を正すための當て木を弓に加へた形で、張大の意がある。

呂覽・下賢』に富有天下而不騁夸(富は天下を有つも、騁夸せず)とあり、驕誇の意。夸は胯の初文。跨越して誇る意がある。

藤堂

と音符の會意兼形聲。亏は大きく曲がつた姿を示し、大きい意を含む。

落合

甲骨文は、の會意、于亦聲。跨の初文。人が足を擴げて跨がつてゐる樣子を表す。異體字に人が人の頭上を跨いでゐる形がある。

甲骨文では地名に用ゐる。養蠶が行はれたやうである。また、殷金文では圖象記號としても使はれてゐる。《合集》4813丁巳卜賓貞、呼引宓、蠶夸(跨)弗桑。

字形は篆文で于が異體の亏になり夸の形となつた。

後代に轉じて「おごり高ぶる」の意で用ゐられるやうになつた。原義を表すため篆文で意符にを加へた繁文の跨がつくられた。

漢字多功能字庫

甲骨文、金文はに從ひ聲。六國文字で于がに變形し、あるいは飾筆を加へて亏につくる。故に篆文は大に從ひ亏聲につくる。本義は樂聲を大きくすること。後に奢侈の意を派生し、今またの簡体字となす。

卜辭では人名に用ゐられてゐると疑はれる。《合集》4813(上揭)に見える。

金文では人名に用ゐる。伯夸父盨夸父作寶盨

簡帛文字での用義は次のとほり。

古書での用義は次のとほり。

古詩では讚美の意に用ゐる。皮日休《惜義鳥》吾聞鳳之貴、仁義亦足夸

屬性

U+5938
JIS: 1-52-82
𡗢
U+215E2

関聯字

夸聲の字