斗 - 漢字私註

説文解字

斗
十升也。象形、有柄。凡斗之屬皆从斗。當口切。
十四斗部

説文解字注

斗
十𦫵也。賈昌朝作𦫵十之也。此篆叚借爲斗陗之斗。因斗形方直也。俗乃製徒字。象形。有柄。上象斗形。下象其柄也。斗有柄者、葢象北斗。當口切。四部。許說俗字人持十爲斗。魏晉以後作𦫵。似𦫵非升。似斤非斤。所謂人持十也。凡斗之屬皆从斗。

康煕字典

部・劃數
部首
古文
𣂑

『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤當口切、音陡。『說文』大升也。『羣經音辨』升十之也。『史記・李斯傳』平斗斛度量。『前漢・律歷志』斗者、聚升之量也。

又宿名。『春秋・運斗樞』第一至第四爲魁、第五至第七爲杓、合爲斗。居隂播陽、故稱北斗。『易・豐卦』日中見斗。《疏》日中盛明之時、而斗星顯見。『詩・小雅』維北有斗。《疏》維此天上、其北則有斗星。『史記・天官書』北斗七星、所謂璇璣玉衡以齊七政也。『又』衡殷南斗。《註》南斗六星爲天廟、丞相大宰之位。

又酒器。『詩・大雅』酌以大斗。《疏》大斗長三尺、謂其柄也。蓋從大器挹之於樽、用此勺耳。『史記・滑稽傳』目眙不禁、飮可七八斗。

又吳中市魚亦以斗計。『松陵倡和詩』一斗霜鱗換濁醪。

又『前漢・王莽傳』作威斗、長二尺五寸。

又『周禮・地官・序官掌染革註』染革藍蒨象斗之屬。《疏》象斗、染黑。

又『尚書序』皆科斗文字。《疏》科斗、蟲名。蝦蟆子也。書形似之。

又『史記・封禪書』成山斗入海。《註》謂斗絕曲入海也。又『韓愈・答張十一詩』斗覺霜毛一半加。

又『集韻』『正韻』𠀤腫庾切、音主。、或省作斗。勺也。『周禮・春官・鬯人』大喪之大渳設斗。《註》所以沃尸也。『釋文』斗依注、音主。

部・劃數
斗部(零劃)

『篇海』本字。註詳上。

部・劃數
斗部七劃

『玉篇』俗字。『前漢・平帝紀』民捕蝗詣吏、以石㪷受錢。『後漢・仲長統傳』令畝收三斛、斛取一㪷。『管子・乗馬篇』六步一㪷。

部・劃數
斤部(零劃)

『字彙補』古文字。註詳部首。

音訓

ト(慣) トウ(漢) 〈『廣韻・上聲・厚・斗』當口切〉[dǒu]{dau2}
ます。たちまち。

解字

白川

象形。柄のある匕杓の形に象る。その小なるものは、大なるものを斗といふ。

『説文解字』に十升なり。象形。柄有り。とあり、その頭の部分が

北斗七星は、その形が斗に似てゐるところから名を得てゐる。

穀量を量る器として用ゐ、十升を一斗といふ。

藤堂

象形。柄の立つた柄杓を描いたもの。柄が眞つ直ぐ立つさまに著目した。

落合

液體を汲むための柄杓の象形。汲んだ液體を表す小點を加へた字形がに當たり、それがないものが後に斗に分化した。

漢字多功能字庫

甲骨文、金文は水を汲むのに用ゐる長柄の杓子に象る。李孝定の釋に契文(甲骨文)、金文は斗の柄のある形に象る。古く升、斗均しく此の如し。文に於いて區別はないが、點の有無を以て之を區別する。點のないものは斗、點のあるものは升。

甲骨文では星名に用ゐる。『詩・小雅・大東』維北有斗、不可以挹酒漿。蓋し斗は二十八宿の中央の北方玄武七宿の最も西方に近い一組の星で、その形狀は長柄の勺斗に似てをり、主なる七つの星より成り、それらは杓の先から柄まで、天樞(貪狼; 大熊座α)、天璇(巨門; β)、天璣(祿存; γ)、天權(文曲; δ)、玉衡(廉貞; ε)、開陽(武曲; ζ)、搖光(破軍; η)と命名されてゐる。

金文では容量の單位に用ゐる。秦公簋一斗七升

屬性

U+6597
JIS: 1-37-45
當用漢字・常用漢字
𣁬
U+2306C
U+3AB7
𣂑
U+23091

関聯字

斗に從ふ字

漢字私註部別一覽・斗部に蒐める。

其の他

斗を鬥の簡体字に用ゐる。