佑 - 漢字私註

説文解字

口部字の註に臣鉉等曰、今俗别作といふ。

康煕字典

部・劃數
人部五劃

『集韻』『韻會』𠀤云九切、音有。佐助也。

又『集韻』『正韻』𠀤與同。『書・湯誥』上天孚佑下民。

又叶于愧切、音位。『楚辭・天問』驚女採薇鹿何祐、北至回水萃何喜。《註》祐、一作佑。喜、叶音戲。

○按『說文』佐佑之佑本作、音有。今加人作佑、且音宥。而右止爲左右手之右、不詳『說文』之義矣。

音訓

イウ(漢)
たすける。たすけ。

解字

佑助の意のの繁文。

白川

形聲。聲符は。右は祈禱の器であるを右手に持ち、神に祈り、佑助を求める意。『書・多士我有周佑命(我が有周に佑命あり)のやうにいふ。

字は説文解字に見えず、『廣雅・釋詁二』に助くるなりと見える。

藤堂

と音符の會意兼形聲。右の原字はで、右手を表す。右は有と同系の言葉。右手は物を庇つて抱きかかへる役目をする。のち、右がみぎの意に專用されたので、佑字で庇ひ保護する意を表すやうになつた。

漢字多功能字庫

に從ひ聲。保護、輔助を表す。

本義は輔助、輔弼。

金文では輔助を表す。師詢簋邦佑潢辥、敬明乃心は、邦を守り助け優れた治世に至る、の意。

屬性

U+4F51
JIS: 1-45-4
人名用漢字