畎 - 漢字私註

説文解字

𡿨
水小流也。『周禮』匠人爲溝洫、㭒廣五寸、二㭒爲耦。一耦之伐、廣尺、深尺、謂之𡿨。倍𡿨謂之遂。倍遂曰溝。倍溝曰洫。倍洫曰巜。凡𡿨之屬皆从𡿨。
十一𡿨部
甽
古文𡿨从
畎
篆文𡿨从聲。六畎爲一畝。

康煕字典

部・劃數
田部四劃
古文

『唐韻』姑泫切『集韻』『韻會』『正韻』古泫切、𠀤音狷。『說文』本作𡿨、水小流也。『書・益稷』予決九川、距四海、濬畎澮距川。《傳》一畝之閒、廣尺深尺曰畎。

又疏通流注皆曰畎。『乾坤鑿度』聖人畎流大道、萬彙滋溢。

又山谷通水處。『書・禹貢』羽畎夏翟。《註》羽山之谷。又『集韻』畎迥切、音熲。義同。書岱畎絲枲。劉昌宗讀。

又苦泫切、音犬。『字彙補』西方地名。『史記・匈奴傳』周西伯昌伐畎夷氏。

『集韻』亦作𤰝

部・劃數
田部・二劃

『正韻』同𤱶。『周禮・冬官考工記・匠人』一耦之伐、廣尺深尺謂之𤰕。《註》𤰕、也。『釋文』畎、古犬反、與𤰕同。

部・劃數
田部・三劃

『玉篇』古文字。『前漢・食貨志』后稷始甽田、以二耜爲耦、廣尺深尺曰甽。『後漢・章帝紀』毎尋前世舉人貢土、或起甽畝。

又『類篇』松倫切、音旬。山下受霤處。『釋名』山下根之受霤處曰甽。甽、吮也、吮得山之肥潤也。『呂氏春秋』丁田弃甽。

又『集韻』朱閏切、音稕。溝也。

部・劃數
田部・三劃

『集韻』同。『前漢・溝洫志』一畮三𤰝。

部・劃數
巛部(零劃)

『唐韻』『廣韻』『集韻』『類篇』𠀤姑泫切。與同。『說文』水小流也。周禮、匠人爲溝洫、㭒廣五寸、二㭒爲耦、一耦之伐、廣尺深尺、謂之𡿨。倍𡿨謂之遂、倍遂曰溝、倍溝曰洫、倍洫曰巜。○按『考工記』今文𡿨作𤰕、巜作澮、文異義同。

異體字

不詳。

音訓

クヱン(漢)(呉) 〈『廣韻・上聲・銑・𡿨』姑泫切〉
みぞ。そそぐ。

解字

白川

古文は甽につくり、の會意。

『説文解字』に本字として𡿨を擧げ、古文として甽を、篆文として畎を錄し、すこしく流るるなりとする。また次の部に(巜は)水流澮澮たるなりとあり、みな田間の小流をいふ字。

藤堂

𡿨はくねくねと田の間を貫流する流れを示す象形字。の本字。

普通はと音符の形聲字の畎でこの語を表す。犬は單なる音符。

屬性

U+754E
JIS: 2-81-26
𤰕
U+24C15
U+753D
JIS: 2-81-22
𤰝
U+21FE6
𡿨
U+21FE8
𤱶
U+24C76