偵 - 漢字私註

説文解字

問也。从聲。
人部

康煕字典

部・劃數
人部九劃

『廣韻』丑貞切『集韻』『韻會』癡貞切『正韻』丑成切、𠀤音檉。𠋫也、探伺也。『杜預・左傳註』諜者曰游偵、亦謂之閒諜。『後漢・淸河孝王傳』內使御者、偵伺得失。『循吏任延傳』止罷偵候戍卒。

一作𠏄。『鶡冠子・王鈇篇』𠏄諜足以相止。《註》𠏄偵同。

部・劃數
人部十三劃

『字彙補』與同。

異體字

簡体字。

音訓

テイ(漢) チャウ(呉)
うかがふ。さぐる。とふ。ものみ。まはしもの。

解字

白川

形聲。聲符は。貞は貞問。卜占によつて神意をうかがふことをいふ。

人の耳目によつて偵察することをいふ。また間といひ諜といふ。『孫子』に『用間』篇がある。

藤堂

と音符の會意兼形聲。

貞の金文はに從ひ聲の形聲字で、占卜により神意を聽くこと。テイの音はテイに當てたもの。

貞が正しいの意に轉用されたため、偵字が「聽き伺ふ」といふ原義を傳へるやうになつた。

漢字多功能字庫

に從ひ聲。偵は貞に同じく、貞問を表す。『禮記・緇衣』『易』曰、「不恒其德、或承之羞。恒其德偵,婦人吉,夫子凶。」鄭玄注偵、問也。問正為偵。陸德明釋文偵、『周易』作貞。

貞はまた暗中を探察、偵知することを表す。

屬性

U+5075
JIS: 1-36-71
當用漢字・常用漢字
𠏄
U+203C4
U+4FA6