囝 - 漢字私註

康煕字典

部・劃數
囗部三劃

『集韻』九件切、音蹇。閩人呼兒曰囝。『正字通』閩音讀若宰。『靑箱雜記』唐取閩子爲宦官、顧况有哀囝詩。又有囝別郎罷、郎罷別囝詩、以寓諷。郎罷、閩人呼父也。

又『集韻』魚厥切、音刖。與同。唐武后作。

音訓

ケン

解字

藤堂

の會意。

閩(今の福建省)の方言で、子供、息子、子女の意。

漢字多功能字庫

金文はに從ひ、本義は子供。一説に囗は範圍を表し、全字で襁褓の中の子供を指すといふ。一説に昔は女性の日常の仕事を妨げないやうに、1mほどの高さの木桶をつくり、子供をその中に置いたが、囗はその木桶を表してゐるといふ。

閩語(福建語など)では子供や小さい物體を囝と稱する。『集韻』囝、閩人呼兒曰囝。囝は兒子や細小なものの意を表し、現在の閩語でも用ゐられる。現在の閩南方言では子供を囝と稱し、小さな椅子を椅囝と稱するなどする。この囝は、粵語(廣東語など)の仔、官話(北京語など)の兒に相當する。

囝の別の一音は囡と同じで、實のところ囡の異體である。

金文では人名に用ゐる。父辛簋囝乍(作)父辛彝

古詩に囝を用ゐ、子供を表す。陸游〈戲遣老懷〉阿囝略如郎罷老、穉孫能伴老翁嬉「郎罷」は父親を指し、「穉孫」は稚孫のこと。詩句は、父親は子に告げる、子が父親の歳に達したとき、小さな孫がゐて一緒に遊び戯れるであらう、と、の意。

屬性

U+56DD
JIS X 0212: 22-84