合 - 漢字私註

説文解字

合
合口也。从
亼部

康煕字典

部・劃數
口部三劃

『唐韻』𠋫閤切『集韻』『韻會』曷閤切『正韻』胡閣切、𠀤音盒。『說文』合口也。

又『玉篇』同也。『易・乾卦』保合太和。『詩・小雅』妻子好合。

又配也。『詩・大雅』天作之合。『前漢・貨殖傳』蘗麴鹽豉千合。《註》師古曰、蘗麴以斤石稱之、輕重齊則爲合。鹽豉以斗斛量之、多少等亦爲合。合者、相配耦之言耳。

又會也。『禮・王制』不能五十里者、不合于天子。《註》合、會也。

又聚也。『論語』始有曰、苟合矣。《註》合、聚也。

又答也。『左傳・宣二年』旣合而來奔。《註》合、答也。

又閉也。『前漢・兒寬傳』封禪告成、合祛于天地神明。《註》李奇曰、祛、開散。合、閉也。

又六合。『莊子・齊物論』六合之外、聖人存而不論。『梁元帝・纂要』天地四方曰六合。

又黍名。『禮・曲禮』黍曰薌合。

又『文中子・問易篇』黃帝有合宮之聽。

又合黎、地名。『書・禹貢』導弱水、至于合黎、餘波入于流沙。

又州名。『廣韻』秦爲巴郡、宋爲宕渠郡、後魏置合州、蓋涪漢二水合流之處、因以名之。又參合、代地。『史記・韓王信傳』入居參合。又鉅合在平原、合騎在高城、𠀤漢侯國。見『史記・建元以來王子侯者年表』。又重合縣屬勃海郡、合鄕縣屬東海郡。又合浦、郡名。𠀤見『前漢・地理志』。

又『廣韻』器名。『正韻』合子、盛物器。

又『廣韻』姓也。『左傳』宋大夫合左師。

又子合、西域國名。『前漢・西域傳』西夜國王、號子合王。『後漢・西域傳』子合國、去疏勒千里。

又通作。『戰國策』意者、臣愚而不闔於王心耶。《註》闔合同。

又與郃通。『史記・魏世家』築雒隂合陽。《註》郃水之北。又『高祖功臣侯表』高祖兄仲廢爲合陽侯。

又『唐韻』『正韻』古沓切『集韻』『韻會』葛合切、𠀤音閤。『廣韻』合、集也。又『集韻』兩龠爲合。『前漢・律歷志』量者、龠合升斗斛也、所以量多少也。又合龠爲合、十合爲升。《註》合龠一作十龠、又合者、合龠之量也。

又叶許及切、音翕。『張衡・思玄賦』何孤行之焭焭兮、孑不羣而介立。感鸞鷖之特棲兮、悲淑人之希合。

音訓・用義

(1) ガフ、ガツ(慣) ゴフ(呉) カフ(漢) 〈『廣韻・入聲・合・合』侯閤切〉
(2) ガフ(慣) カフ(漢) コフ(呉) 〈『廣韻・入聲・合・閤』古沓切〉
(1) あふ。あはせる。あつまる(集合)。あつめる。こたへる。

再讀して「まさに〜すべし」と訓ず。

音(2)は容積の單位に用ゐる。升の十分の一。

解字

白川

象形。祝禱を收める器であるの上に、深く蓋をしてゐる形を象る。盟誓などの書をその器中に收めて、合意の成ることをいふ字。

合意のことをまた答といひ、金文にの德に合(答)揚す(白文下揭)のやうに用ゐ、『左傳・宣二年』にも既合而來奔(旣にこたへて來り奔る)のやうな例がある。

藤堂

(被せる)と(穴)の會意。穴に蓋を被せてぴたりと合はせることを示す。

落合

會意。甲骨文は、器物の象形であるに蓋であるを合はせたさま。

甲骨文の異體に、今を冃に替へたものや、口を凵に替へたものなどもある。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. あはせる。統合する。《屯南》2350(下揭)
  2. 祭祀名。《殷墟小屯中村南甲骨》474辛卜、毋侑歳、合七羊四豕。
  3. 地名。《合集》24366・後半記時壬午卜王。在合卜。

漢字多功能字庫

甲骨文、金文は、𠓛に從ひ、容れ物と蓋が合はさる形を象る。轉じて會合、聚合の意。甲骨文には、𠓛と口の間に、短い横劃を加へるもの、字を加へるものがあり、あたかも箱の中に物を收めるが如くである。戰國文字では下部の口がに變化してゐるものがある。

構形の解釋には多くの説がある。林義光、徐中舒は、合は二物の相合ふ形を象るといひ、徐氏はまた盒の初文、それより會合の義を派生する、といふ。

特に注意すべきことは、合の上部は𠓛で、倒口を象る亼ではないことである。もし二者を混同すれば、合は二口が應答してゐることを指し、答の初文である、との主張(高鴻縉)を得るだらう。

甲骨文では會合を表す。《屯南》2350王其以眾合右旅は、商王は民衆をして右旅に會合せしめることをいふ。

金文での用義は次のとほり。

戰國竹簡での用義は次のとほり。

屬性

U+5408
JIS: 1-25-71
當用漢字・常用漢字

関聯字

合に從ふ字

合聲の字