夊 - 漢字私註

説文解字

夊
行遲曳夊夊、象人兩脛有所躧也。凡夊之屬皆从夊。
夊部

康煕字典

部・劃數
部首

『唐韻』息遺切『集韻』山垂切、𠀤音衰。行遲貌。『說文』夊夊、象人兩脛有所躧也。『精薀』安行也。

又『廣韻』楚危切『集韻』初危切、𠀤音吹。義同。

又『玉篇』古文字。註詳糸部七畫。

音訓

スイ(漢、呉) 〈『廣韻・上平聲・支・衰』楚危切〉〈『廣韻・上平聲・脂・綏』息遺切〉
おそい

解字

白川

の倒文。『説文解字』のいふ兩脛の形ではない。向かうから來る、また上から降りてくる形。

左右の夊を重ねると夅となり、降の意。

『玉篇』に『詩・衞風・有狐有狐綏綏の句を引いて「夊夊」につくる。夊夊は忍び足で近附くことをいふ。

藤堂

象形。足を引き摺るさまを描いたもの。

は別字だが、のち混同した。

漢字多功能字庫

甲骨文はの倒寫。止は足が上を向く形なのに對して、夊は足が下を向く形を象る。止と夊は古文字の要素として、區別されないときもあり、均しく足を表す。また足の向く方向によつて意義に區別のあるときもある。陟は二止が上を向く形に從ひ、登山を表し、降は二止が下を向く形に從ひ、下山を表す。夊は下を向く足を表す。『玉篇・夊部』夊、思隹切、行遲貌。『詩』云、雄狐夊夊。夊夊を、今本『詩經・齊風・南山』は「綏綏」につくる。

屬性

U+590A
JIS: 1-52-74

関聯字

夊に從ふ字

説文解字・夊部のほか、以下の字など。