娯樂系感想ログ: WWW.WORKING!!

基礎情報あるいは諸元

放送時期
2016Q4
放送局
BS11他
公式サイト
http://working-www.com/

#1

勞働アニメ(勞働してゐるとは言つてない)の姉妹店のお話、いよいよアニメ化、といふことで樂しみにして觀た。いつぞやのエイプリルフールに噓豫告が公開されたときは、本當にアニメ化したら良いのになあ、などと思つたものだが、それが本當になつてしまつたのだから、素直に嬉しい。

その初回は、東田がワグナリアに入り、色々をかしい店員と出遭ひ、宮越のチョコレートを食ふことになり、聖バレンチヌス樣と邂逅するまで。しかし、かうやつて字にすると、果たして大丈夫かいなと心配になつてくるよな、これ……。

冒頭はファンサーヴィス、東田はどこぞの姉妹店のかたなし君とすれ違つたわけだが、思へば犬組の冒頭も雪景色だつたよなあ。懷かしい。

小鳥遊はちつちやい先輩に釣られてバイトを始めたわけだつたが、東田の方は、父親の所爲でやむを得ず、といふあたりが憐憫の情を誘ふ。いやあ、あの父親、實に良いキャラをしてゐるし、聲も隨分良かつたけれども、しかし自分の父親だつたらやつぱり嫌だよなあと思はせるあたりが、良く出來てゐるw

宮越との邂逅シーンも、追加されてゐた(と認識)。にこやかに對應してくれた店員が、實は店長の顎に目掛けて拳を打ち込む系の女子だつたといふ構成になつたことで、印象をいよいよ強めてゐたのでは。どこかの店のボコデレ系女子店員は體質的なものだつたが、こちらはそれよりも自分の意思が見えるあたり、強い。

アニメになつたことで引き立つたのは、村主のやばさ、であらうか。村主にしか見えない御客樣のシーン、四コマ漫畫で見るよりも何かあかん感じの畫面になつてゐたやうに思ふ。東田の視點の、引いたところからの繪が相當にやばいやうに見えた。

妃の聲は隨分貫禄たつぷりに聞こえた。特に出てきた最初の方。コミックス第3卷附属のオーディオドラマで種田梨沙の演じたのが念頭にあるから餘計なのかしら。コミックス第4卷附属のオーディオドラマ、あれこれあつてまだ聽いてゐないが、早く聽かねば。……えらく話が飛んでしまつた氣がするが、姐御感はしつかり出てゐたから、恐らくそれでOK。

オーディオドラマと言へば、第3卷のとき、鎌倉は雨宮天に良く合つてゐると思つたものだつた。異世界に飛ばされた駄女神はとても良く馴染んでゐたが、こちらはさてどうなるか。今回は「ヘラヘラ」笑つてゐる程度だつたが、それで終はることはあるまいから、期待。

今回は、キッチンの中とか進藤とかはそこまででもなかつたので、まあ良いかな。

最後にED(次回以降はOP)。思つてゐたよりも可愛らしい感じといふ印象。

#2

季節は春に。といふ割には春らしいエピソードとかなかつた二回目。辛うじて春らしかつたのは、ホワイトデーのお返しに勉強を教へろといふ宮越の要求だつた程。

最終的に、勤勞意慾があつたわけでもないのに働くことになつた斉木の教育係(といふ名のパシリ育成)を引き受けた妃とのバーターで、宮越の面倒を見ることになつた東田は、相變はらず鬱陶しい家族の精神攻撃にもめげず、宮越のお馬鹿つぷりにも挫けず、使命を果たすのであつた。東田本人が期待したやうな成果は上げられなかつたけれども。それにしても、接客モードと普段モードの宮越の落差が凄い。そして、彼女を淡々とあしらふ東田はもつと凄い、のか?w

進藤と鎌倉の馴れ初めみたいなものは、何と言ふか、あそこだけなら微笑ましいエピソードになりさうなのに、現在の力關係と繫げて考へると、とてもそんな風には見られないから困るw

村主が見えない客を相手してゐるのは、アニメで見ると本當に何とも言へない。漫畫で讀んだときよりも色々と考へてしまふ。そして、そんな彼女の笑顏を見てしまつてえらいことになつてゐる足立は、積極的に何か惡いことをしたわけでもないのに、どうしてあんなことに?w

そして、宮越と竝んで頭の弱い店長は、妃の連れてきた姫にすつかりめろめろ。猫とか赤子とか、本當弱點の多い人であることよ。

#3

季節は夏に。前回よりは季節感のあるエピソードだつた。一人、季節感などガン無視の子がゐたけれど。

といふことで、柳葉ミリ登場。村主のお得意様の孫で、夏でもマフラーといふ凄いキャラなのは原作通り。こんなダウナーな役の麻倉ももを聽けるのは、今のところこの作品だけなのではないかと思ふが、ちやんとフォローしてゐるわけではないので斷言はしないでおく。いや、しかし、この氣怠さつたらない。

ともかく、あまり勞働してゐるところを見せない面々は、鎌倉さんちの黒服に拉致られて熊の出るかも知れない森で肝試しをすることになりましたとさ。ウェブサイトで讀んでゐた頃からこのエピソードは好きだつたので、キャラが動いて聲まで付いてゐるのは本當に感慨深い。實際觀たら、そこまで驚くやうな箇所はなく、淡々と終はつた氣がしないでもないけれど。

他に新たに登場したのは、肝試しの際に東田が引き取ることになつたコンビニ若しくはアライさんと、永田るい。永田るいについては、小澤亜李はまたぞろこの手の片想ひキャラ擔當か、みたいなことを思はないでもないが、今回のはその中でも特殊やもんなあ……。それはさておき、東田の言葉の不足に起因する一連の遣り取りを觀てゐて思つたのは、漫畫で讀んだときよりもマイルドに見えるなあ、みたいなこと。録畫したのを見直したら永田さんの顏が最初見たときの印象よりはえらいことになつてゐたけれどもさ。

後、宮越の回想シーンのペロペロペロペロ飴を舐めてゐたところ、あれはさすがに少しペロペロ音を強調しすぎぢやね?w

#4

季節は秋に。色々冠する言葉のある季節だが、ファミレスアニメだけに食慾の秋……なのかな、これ。

冒頭は鎌倉(及び鎌倉家)によつてとことん追ひ詰められてゐる進藤。次いで村主のことで心臟が痛い足立。宮越のことで頭が痛い東田……。酷いなこの構圖。知つてたけど、改めてきつちり見せられた氣がした。

その話の流れで、宮越チョコ(毒物)の話になり、宮越母は繊細さの缺片もない料理人といふ話になり、本人登場。この母にしてこの娘あり、としか思へないよなあ、料理の腕を除いては。アニメになつて聲が附いたことで、宮越母の口の惡さがはつきりしたやうに感じる。その母をして恐れさせる宮越チョコ、そして、その歳から押し賣りされさうになつてゐる娘、宮越といふキャラの何と凄まじいことか。それをどうにかあしらつてゐる東田も大概なのだがw

大概な二人は或る早朝、通り掛かつた神社をお參りすることにした原因も、宮越の料理の腕。賽錢を奮發して願つたことは、表面的にはお互ひのためのことの筈なのだが、どこまでも自分のためだつたりする。そんなところに出會してしまつた永田さんこそ良い迷惑といふか、本當碌でもないよな、これ。それでも、構圖だけを見れば、永田さんが主役のラブコメになりさうではある。うーん、やつぱりないわ。

ラブコメ云々はさておき、神頼みをした宮越が河野の迂闊な輕口に乘つたことで、悲劇は繰り返された。宮越のチョコ絡みのことは、(日本の)神樣の管轄ではなかつた模樣。それにしても、バレンチヌス樣、輕いよなあ。東田父も輕いし、宮越母も大概だし、店長は馬鹿だし、本當碌な大人がゐない。

東田も大概可哀相だが、妙なプレッシャーを掛けられながらクッキーを貰つた足立や、犬の餌をプレゼントされた揚句にとことん罵られた進藤と比べると、さて誰が一番可哀相なのか、評價するのがなかなか難しいなあ、みたいなことを思つた。翻すと、宮越、村主、鎌倉の誰が一番酷いかつて話になるのだが……。

こんな身も蓋もない文章を書いてゐて何だが、とても樂しく觀たといふことは聲を大にして言つておきたい。とても樂しい作品なのに、どうして感想を書く段になると、酷い言葉しか浮かんで來ないんだらう? 本當、摩訶不思議なり。

#5

Aパートは、鎌倉が日本刀を購入して本格的に人死にが出さうになつたことと、店長の來歷について。裏のテーマは、日本語の通じない斉木が意外に強い、といふあたりかな。店長から金を卷き上げて憚らない妃もなんとなく遠慮してゐたし、鎌倉もあの爲體だつたし、村主も矛先は足立に向けたし。まあ、村主の件については足立の方が餘程惡いが。

Bパートは、村主母のキャラの強さと、迷走する永田の戀路について。御札の色が黄色だつたあたりが隨分と道教テイストで、或る種の懷かしさを感じた。しかし、さういふのつて日本の幽靈に效くのだらうか?w

それよりも、東田を改造した宮越に責任を取るやう迫つたばかりに、いよいよ妙なことに捲き込まれた永田こそいとあはれ。そしてそんな負のスパイラルを後押しする柳葉の小惡魔を超えた邪惡さときたらw 一番惡く、一番恐ろしいのは、どういふ理由なのか東田を生贄にしてまで料理の腕を上げたいと思つてゐる宮越だが。

#6

そしてまたバレンタインデーがやつてきた。幸せになる人がゐないあたり、酷い。

村主に手作りチョコを貰つた足立はついうつかり?氣絶したので、いたく機嫌を損ねてしまつた。更には東田との遣り取りで駄目な感じの比喩をしてしまつて火に油を、といふよりは、冰に鹽を振り掛けたやうになつてしまふ。しかし、そこから何とか挽回したあたりは流石といふか何といふか。半分くらゐは宮越チョコ(毒物)の御陰だつた氣もするけど。

そんな宮越チョコに難儀してゐるのは東田。永田が手傳つたくらゐでは、毒物はどうにもならなかつた。三度バレンチヌス樣に邂逅し、要らんことを言はれたこともあつて、宮越との遣り取りがいよいよギクシャク……つて、良く考へたら、こいつら、最初から嚙み合つてなかつたな。この二人に附き合はされてゐる永田こそ良い迷惑な氣しかしないが、戀する乙女は東田のことを見捨てたり出來ないだらうから、處置無し。

可哀相な人三人目は進藤だが、今回は外れ籤を調べさせられた程度だから置いておいて、四人目、新登場の斉藤大地。過去に村主にしてやられたのは自業自得な氣がするが、村主に再會したばつかりに、村主のみならず鎌倉にまで責められたのは同情の餘地があると思ふ。それにしても、鎌倉の罵聲がいよいよ本領を發揮してゐたなあと思はせる回であつた。

今回は、足立・村主、鎌倉・進藤、鎌倉・斉藤と、他の作品での中の人の絡みが腦裡に浮かんで仕方のない回だつた。東田と永田を含めるのを忘れかけてゐたのは内緒。

#7

前半は進藤が可哀相なお話。姫ちやんに與へられた寶籤が當たりの番號だつたので、進藤はえらく舞ひ上がるが、それによつて引き出された鎌倉の反應に一轉日和るあたりがお人好し過ぎた。それとも今まで餘程怖い目に遭つてきてトラウマがしつかり魂に燒き込まれてゐる所爲なのか。鎌倉も前回の鬼の如き恐ろしさは持たず、肝腎なところでデレを見せてしまふ(見やうによつては)可愛い生き物に成り下がつてゐたけれども。幾ら言葉が通じてゐないとはいへ、鎌倉を笑顏であしらへる斉木が強い。なほ、寶籤が結局どうなつたかについては、原作を讀むかアニメを見るかして欲しい。ネタバレは良くないものね。

後半可哀相だつたのは宮越なのか東田なのか。宮越が懲りずにチョコレート(毒物)を持つてきたが、東田は今度こそはつきり斷つた。その情熱には多少の同情があるものの、製造過程にこれつぽつちも同情の餘地がないのは、村主が思つた通り。思ひ詰めてなのか、たうとう自分でチョコを食べた宮越は、バレンチヌス樣(ミニサイズ)と邂逅。宮越とバレンチヌス樣のやりとり、宮越の雜さとバレンチヌス樣のうざさが良く出てゐたよなあ。

宮越がなかなか目を覺まさないので、東田は迎へに行くべく毒物を口に。何だかんだでこいつも甘いw 御陰で心配させられた永田が怒つたのは當然といふより、寧ろ遲すぎたくらゐだが、困つてオロオロしてゐるだけではない永田が動いて言葉を發してゐるところはなかなか良かつた。

#8

そして東田は宮越と附き合ふことになつた。まるで好意などないのに、言葉で斷つても結局徒勞、相性が惡いことを體感させなければ何ともならない、と思つて。酷い評價をしたものだが、アニメを見た通り、或は原作を讀んだ通り、宮越本人にも問題があるから、何とも言へない。

其の結果被害を受けた第一は何も惡くない筈の永田。東田は柳葉のことのみならず宮越のことまで永田に相談するやうになつてゐるわけで、永田にしてみれば良い迷惑でしかない筈なのだが、戀する乙女は斷れずにここまで辿り着いてしまつた。うーん、この構圖、なかなかに酷い。

被害者其の二は足立。とはいへ、咄嗟のこととはいへども村主にあんなことを言つたのだから仕方ないとしか思へないのが、この男のクオリティ。氣弱さうなのと、始終困り切つてゐるあたりでつい同情してしまひがちだが、冷靜に考へてみれば村主が怒るのも無理ないことばかりでなあ。まあ、己の至らなさに氣附くだけ、世の鈍感系主人公どもよりはましな氣もするが、恰好良いところがないのでやはり駄目かも知れない。

そんな中、變はらないのは妃と斉木。鎌倉にも宮越にもニコニコ對應する斉木は本當に強い。肝試しのあたりはそんな印象どこにもなかつたのに、原作讀んでゐても強いと思つたことはないのに、アニメで見てゐると、こいつ強いと思ふのは何故だらう。妃については、原作讀んでゐたときの印象よりも落ち着いて見える。

鎌倉はなんか調子が出ないやうだつたが、この先どうなるのかしら。原作を復習するよりもアニメの續きを樂しみに待ちたいと思ふ。姫とのあの場面については、鎌倉の名譽のためにも、觸れるのを控へておくとしようw

#9

村主が熱出してバイトを休んだ結果、ワグナリアはとんだホラーハウスになりつつあつた。放つておくわけにはいかないので、色々責任のある足立がお見舞ひにいくことになつたとさ、といふのが今回のお話。

足立の言動、色々問題はあるのだが、村主の言動にも問題がないわけではないし、村主母には多大な問題があるし、あの弟にも問題がありさうだし、といふことで、もうこれ分からんな。正直申せば、アニメになるまでは村主一家の方の問題が大きいのかと思つてゐたんだが、アニメになつた奴を見てゐると、足立も大概やな、みたいに心變はりしたのですよ。前回までで。その評價はあんまり變はらないんだが、今回の分については、さうは言つても足立も足立なりに頑張つたかなあ、と。ともかく末永くお幸せに。佐藤の場合は胃藥が必要だつたが、足立の場合は何が必要なんだらうな。

一方、戀が破れかけの永田は、風邪を引いてゐるのにワグナリアに來てしまつた柳葉のために、またしても苦勞させられる羽目に。物凄く惡いことに遭つてゐるわけではないのだが、微妙に嫌な状況に引き込まれるこの不幸さ加減が、何とも言へない。ともかくお大事にして欲しい。斉木もどんどんをかしな日本語を覺えつつあるやうだが、前向きさが變はらないあたり、本當に強い。

そんな中、鎌倉と斉藤のやりとりが、なんだか可笑しかつた。今回はこんなところで。

#10

冒頭の、お互ひ好意もなく付き合つてゐる碌でなしどものことはさておき。

借金で首が回らず思考がどうにも不安定な進藤は、あれこれ回想した末、何をとち狂つたのか鎌倉を下の名前で呼び捨てにする暴擧に。本人のゐないところで、のつもりが、本人にしつかり聞こえてしまつたわけだけれども。當然進藤をしばき上げた鎌倉であつたが、其の後とても調子が惡くなつてしまつたとさ。

其の後は問題の二人よりも寧ろ斉藤のターン。進藤に強氣の接待をさせて鎌倉の構築してゐた心理的武裝を剝がすことに見事成功。中の人が某ラヂオで曰つた言葉ではないが、泣き顏が堪らなかつたw ドS女王樣からの落差は、見應へも聽き應へもあり、アニメになつて良かつたなあとつくづく思ふ。

#11

今回は、宮越が愛やら戀やら思ひやりやらについて考へ込んだ結果の顚末。村主に訊いても妃に訊いてもその邊りのことが分からなかつた宮越は、バレンチヌス樣に訊くことにした。東田の部屋で。

一度被害に遭つたとはいへ、バレンチヌス樣の脅え方が酷いw 宮越は宮越で大概だが。帽子を凹まされて怒つたバレンチヌス樣の喋り方が妙に可愛かつた。あ、怒つてる怒つてる、みたいな。凡そ聖人に對して思つてはいけない感情だと我ながら思ふw

そして、宮越がしつかり考へて阻止しようとしたにも拘はらず、東田までバレンチヌス樣のところに來てしまつた。といふ邊りから話はいよいよ迷走を始める。妙な誤解をした宮越が、柄にもなく神妙だつたのが、可愛らしかつた。自分が當事者にはなりたくないけどね、絶對。あれにきちんと付き合つてあげてゐる東田はえらいと思ふし、あれの生みの親である宮越母は本當に頭が痛いと思ふ。などと、Cパートを見て改めて思つた。

#12

前半は、足立村主ペアの話。宮越が東田を押し倒した件に動搖していつも通り擧動不審になつた足立が、村主に詰問されたとさ。本當、構圖がちいとも變はらんなあ、こいつら。

後半は、進藤鎌倉ペアの話。お花畑モードとドSモードを往き來する鎌倉が可愛いが、かといつて相手をしたいとは絶對に思はない。あんなに可愛らしい聲で喋つてゐたと思つたら其の直後にあんなに怖い聲を出す邊りを聞くと、ラヂオでぴつたりだわと評されてゐた、その通りだと思ふばかり。しかし、二人が何やかんやでイチャコラしてゐる蔭で頑張つてゐたのは斉藤だよなあ。

そんな本筋はさておき、今回氣になつたのは、宮越の手の動き。何だよあの動きは。録畫を見直したらもう少しは分かるんだらうか。

#13

最終回は、バレンチヌス樣が東田の夢枕に立つたところで開始。それにしてもこの聖人、ノリが輕い。

夢について東田が訝しんでゐると、宮越の樣子も何やらをかしい。そしてしばらく經つた後、宮越家に行つてみれば、其所は酷い有樣となつてゐた。原作では慘狀の具體的な樣子は描かれず仕舞ひだつたが、アニメなのでそれなりに描き込まれてゐた。ええ、隨分な光景だつたともさ。自分の料理を味見しようとした結果、少し神妙になつた宮越は、見てゐる分には可愛らしかつた。

これまでの決着をつけて仕舞はうと、東田は最後の宮越チョコに挑んだが、バレンチヌス樣の世界に逝く目論見は果たせず、聖人は別れを告げるために二人の前に降臨した。あれだけ酷い目に遭はされたのに宮越には優しい言葉を掛け、特に被害には遭つてゐないのに東田には投げ遣りな言葉を與へて去つて行つた。本當、輕い人だつたね。

それから半年後。進藤は相變はらず生命の危機に直面しつつも、精神的には餘程樂になつたんだらうなあ、みたいなのとか、鎌倉の女王樣然としたのがすつかり消えたのとかは、取り敢へず扨置く。足立と村主については、あの二人の能力其の他的に、ああいふ形にしかできへんのやらうなあ、みたいな感想になつてしまふので、これも扨置く。

一度分かれて直ぐによりを戻した東田と宮越だが、東田の側の心理(の移り變はり)といふのは、原作でもアニメでもそれなりに描かれてゐたので、あの結末に違和感はないわけだが、では宮越の方はどうなのかしらと考へたときに、こいつ何時から東田に執着し始めたんだ、みたいな疑問が湧いた。何しろ初期の無慈悲さときたら、それはそれは酷かつたんだもの。チョコ口移し事件(實際はそんなことしてゐない)の邊りから、相手のことを多少は慮るやうになつては來てゐたが、しかしここまで乙女になるかなあ、みたいなことを思つたり思はなかつたり。いやはや、隨分可愛らしくなつたものだと思ふ。見てゐるだけで十分だがw

そんな二人にとことん捲き込まれた永田は、隨分とさつぱりした笑顏になつてゐたので、良かつた良かつた。しかし、柳葉との縁は繫がつたままなので、このまままともな道に戻れるのか、一抹の不安は感じざるを得ず。

姫ちやんがよちよち步いてゐたりしたのも可愛かつた。しかし赤子にしてああであるなら、大人になつたときにどうなるのかねえ。

最後に。ED、まさか女性陣が混ざるとはね。樂曲の仕上がり具合がどうだつたかはさておき、思はずテンションが上がつてしまつた。

といふあたりで。

NAGAKING!! #5

ゲスト: 雨宮天。さういや小澤亜李と雨宮天が役でなく喋つてゐるところを聽いたことがなかつたな、と思つて期待した今回だつたが、期待以上だつた。爆笑しながら聽いてしまつたよwwww

某おざなりな番組ほどではないにせよ亜李ちやんが前回までよりもはつちやけてゐたり、天ちやんが某ハーモニーな番組での言動について語つてゐたり、ともかく二人が當初豫想してゐたよりも仲良くわちやわちや喋つてゐたのが聽いてゐて愉しかつた。

BD#1

第1話(おまけパート追加)を收録。宮越チョコによつて改造される前の東田を收めた貴重な映像だが、根本は變はつてゐないんだよなあ、こいつ。それと、宮越については、接客モード成分が多めかなあ。おまけで追加された部分については、その後がどうなつたのか非常に氣になるが、原作でもそこはフォローされてゐなかつた氣がするし、各々が好き勝手に想像するのが正解なのかも知れない。

特典は、OP&EDを收めたCDと、犬組のファイナルイベントを收録したBD。寧ろイベント映像が本篇なんぢやないかと勘違ひしてしまいさうな分量、そして熱量であつた。見ながら何度となくゲラゲラ笑つた。

BD#2

第2話、第3話(共におまけパート追加)を收録。追加されたのはいづれも妃に關係するところ。黒猫衣裳の姫ちやんがとても可愛かつた。祖母(妃にとつては母)でなくてもあれが動いてゐるところを見ればとても可愛いと思ふに決まつてゐる。

特典はイベント映像。