説文解字私註 亞部

亞部

説文解字
醜也。象人局背之形。賈侍中說、以爲次弟也。凡亞之屬皆从亞。
康煕字典
二部六劃
『唐韻』『集韻』𠀤衣駕切、鴉去聲。『說文』醜也。象人局背之形。
『爾雅・釋言』亞、次也。『蜀志』諸葛亮管蕭之亞。
『增韻』少也。『廣韻』就也。
姻亞、壻之父曰姻、兩壻相謂曰亞。『詩・小雅』瑣瑣姻亞、則無膴仕。別作
『集韻』『正韻』𠀤於加切、音鴉。『前漢・東方朔傳』伊優亞者、辭未定也。
『趙古則曰』物之岐者曰亞。俗作
『正韻』烏落切。『正譌』與堊同、塗飾牆也。
同。『史記・盧綰傳』綰孫他人封亞谷侯。『漢書』作惡谷。『語林』宋人有獲玉印、文曰周惡夫印。劉原父曰、漢條侯印、古亞惡二字通用。
通、滹沱。『禮・禮器』作惡池。『秦・詛楚文』作亞駝。
通、稻也。『韻會』䆉稏通作罷亞。
『郝敬讀書通』通作亞。『杜甫・上巳宴集詩』花蕊亞枝紅。又『人宅詩』花亞欲移竹。𠀤與壓同。
『字彙』正譌云、亞本涂飾字、餘皆借義、旣爲借義所奪、小篆遂从土作堊字、又从心作惡字以別之。亞、堊、惡本一字、『秦・詛楚文』以亞駝代滹沱、則因聲借用明矣。○按『字彙』說是、但俗旣習用借義已久、姑載本義於後、以備一字原委云。
つぐ。みにくい。
解字(白川)
陵墓の墓室の平面形を象る。玄室の四隅を落とした形。墓葬を司る聖職者の意から出たものであらう。
解字(藤堂)
建物や墓をつくるために地下に四角く掘つた土臺の象。表に出ない下の支への意から、轉じて、次ぐことを意味する。堊の原字。また、下につかへるの意を派生し、啞、惡に含まれる。
解字(落合)
王墓の象。王墓を以て王の側近を象徴的に表したのであらう。
解字(漢字多功能字庫)
甲骨文、金文の構形について主に二説ある。一説に、家屋の形を象り、四合院(中庭を東西南北の四棟が圍む樣式)に近い形の建築の平面圖。また一説に、陵墓を象り、墓道の形。
甲骨文では官職名に用ゐ、次の意を表す。
金文では氏族の徽號に多用する。また官職名に用ゐる。また、族氏名に用ゐる。
簡帛文字では多く通じて惡となす。
當用漢字・常用漢字
《漢字表字體》亜
《人名用許容字體》亞

𣇩

説文解字
𣉩 闕。
康煕字典
日部八劃
『集韻』衣駕切、音亞。𣉩或作𣇩。姓也。○按『說文』在亞部、義闕。