説文解字私註 乃部

乃部

説文解字
乃𠄎 曳詞之難也。象气之出難。凡𠄎之屬皆从𠄎。
𢎧 古文乃。
𠄕 籒文乃。
康煕字典
丿部
《古文》𠧤𢏩
ダイ。ナイ。
すなはち。なんぢ。
(國訓) の
解字(白川)
弓の弦の外れた形と推定。
解字(藤堂)
耳朶のやうにぐにやりと曲がつたさまの指示。
人名用漢字

二人稱代名詞としては、多く所有格で用ゐる。

接續詞としては、順接でも逆接でも用ゐる。

𠧟

《説文解字本文》驚聲也。从乃省、西聲。籀文𠧟不省。或曰𠧟、往也。讀若仍。
《説文解字重文》𠨅 古文𠧱。 段注は古文𠧟。とする。
《康煕》『集韻』如蒸切、音仍。『說文』驚聲也。『玉篇』作𠧱、往也。通作
《康煕》辸 『廣韻』如乗切『集韻』如蒸切、𠀤音仍。『廣韻』往也。『集韻』及也。 (辵部)
《音》ジヨウ
康煕卜部

𠧠

《説文解字本文》𠧴气行皃。从乃𠧪聲。讀若攸。
《康煕古文》𠧷 (𠧴字條)
《康煕》『說文』𠧴本字。『總要』从乚。諧卣平聲。
《康煕》𠧴 『唐韻』以周切『集韻』夷周切、𠀤音由。『說文』氣行貌。『廣韻』或作𨔟 (卜部)
《康煕》𠧴 『前漢・韋賢傳』萬國𠧴平。〔註〕師古曰、𠧴。古字。攸、所也。
《音》イウ
《訓》もつて
ところと訓むも可か。
康煕字典は𠧠、𠧴を採る。
康煕卜部

補遺

《説文解字》𠧠 段注に𣜩作逌。とある。
《康煕》『正韻』于求切、音由。『玉篇』氣行貌。
《音》イウ
《訓》ゆるやか。ところ。
康煕辵部

《説文解字》𠧟 段注に詩書史漢發語多用此字作迺。而流俗多改爲乃。とある。
《康煕》『玉篇』與同。語辭也。『詩・大雅』廼立臯門、廼立應門。
《康煕》汝也。
《異體字》廼
《音》ダイ。ナイ。
《訓》すなはち。なんぢ。ゆく。
康煕辵部