説文解字私註 一部

一 惟初太始、道立於一、造分天地、化成萬物。凡一之屬皆从一。
弌 古文一。
始也。从一从兀。
顚也。至高無上、从一、大。
大也。从一不聲。
治人者也。从一从史、史亦聲。

一部 舊版

を參照のこと。

説文解字
始也。从从兀。
康煕字典
儿部二劃
『唐韻』『集韻』『韻會』𠀤愚袁切、音原。『精薀』天地之大德、所以生生者也。元字从二从人、仁字从人从二。在天爲元、在人爲仁、在人身則爲體之長。『易・乾卦』元者、善之長也。
『爾雅・釋詁』元、始也。
『廣韻』長也。
大也。『前漢・哀帝紀』夫基事之元命。《註》師古曰、更受天之大命。
又首也。『書・益稷』元首明哉。『前漢・班固敘傳』上正元服。《註》師古曰、元、首也。故謂冠爲元服。
本也。『後漢・班固傳』元元本本。
百姓曰元元。『戰國策』制海內、子元元。『史記・文帝本紀』以全天下元元之民。《註》古者謂人云善人、因善爲元、故云黎元。其言元元者、非一人也。
『公羊傳・隱元年』元年者何、君之始年也。『左傳註』凡人君卽位、欲其體元以居正、故不言一年一月。『羅泌・路史』元者、史氏之本辭也。君卽位之一年稱元、古之史皆然。書太甲元年維元祀、虞夏有元祀之文、非春秋始爲法也。
氣也。『公羊傳註』變一爲元。元者、氣也。
正月一日曰元日。『書・舜典』月正元日。《註》朔日。
諡法、行義悅民、始建國都、主義行德、𠀤曰元。
姓。『韻會』左傳、衞大夫元咺。又後魏孝文拓拔氏爲元氏、望出河南。
『韻補』叶虞雲切、音輑。『桓譚・仙賦』呼則出故、翕則納新。夭矯經引、積氣關元。『史記・敘傳』莊王之賢、乃復國𨻰。旣赦鄭伯、班師華元。◎按新、𨻰𠀤非文韻。
グヱン。グヮン。
はじめ。もと。
當用漢字・常用漢字

人字の頭部を強調した形。頭の意。轉じて首位、元始の意。

説文解字
顚也。至高無上、从、大。
康煕字典
大部(一劃)
《古文》𠕹𠀡𠀘𦴞兲
『唐韻』『正韻』他前切『集韻』『韻會』他年切、𠀤腆平聲。『說文』顚也。至高在上、从一大也。『白虎通』鎭也、居高理下、爲物鎭也。『易・說卦』乾爲天。『禮・禮運』天秉陽、垂日星。荀子曰、天無實形、地之上至虛者皆天也。邵子曰、自然之外別無天。『程子遺書』天之蒼蒼、豈是天之形。視下亦復如是。『張子正蒙』天左旋、處其中者順之、少遲則反右矣。『朱子・語類』離騷有九天之說、諸家妄解云有九天。據某觀之、只是九重。蓋天運行有許多重數、裏面重數較軟、在外則漸硬、想到第九重成硬殻相似、那裏轉得愈緊矣。○按天形如卵白。細察卵白、其中之絪縕融密處確有七重、第八重白膜稍硬、最後九重便成硬殻。可見朱子體象造化之妙。今西洋曆說、天一層緩似一層、此七政退旋、所以有遲速也。
當用漢字・常用漢字

大字の頭部を強調した形。初義は人の頭部。轉じて天空を意味する。

説文解字
大也。从聲。
康煕字典
一部四劃
『廣韻』敷悲切『集韻』『韻會』攀悲切『正韻』鋪悲切、𡘋音胚。大也。『書・大禹謨』嘉乃丕績。
奉也。『前漢・郊祀志』丕天之大律。《註》奉天之大法也。
姓。春秋晉大夫丕鄭。亦作
。山名。大邳山。『史記』作伾。『國語』作丕。
元也。『書・金縢』是有丕子之責于天。『史記』以丕爲負。『索隱』引鄭氏曰、丕讀作負。○按『廣韻』『玉篇』諸書音切、倶本音和、惟重脣輕脣之音、多用交互。後學不考、遂成譌舛、如丕用敷悲切之類。是以敷母輕脣之音、切滂母重脣之字。宜從『集韻』諸書攀悲切爲是。岯原字从山不。
おほきい。さかん。はじめ。もと。
解字(白川)
は萼不の象、花の萼の部分が垂れてゐる形。丕はその下に肥點を加へて、蕊が結胎を始めたことを示し、胚胎の胚の初文。故に大の意とする。不は結胎して丕、實の形が加はつて、實がはちきれるやうになつて、割けて剖といふ。
解字(藤堂)
と一の會意。不字の原義たる膨れるの意を表す。
解字(漢字多功能字庫)
から分かれて出來た字。本義は大。

説文解字
治人者也。从、史亦聲。
康煕字典
口部三劃
『唐韻』力置切『集韻』『韻會』良志切『正韻』力地切、𠀤音利。『說文』吏、治人者也。从一从史。『徐鍇曰』吏之治人、心主於一、故从一。『書・胤征』天吏逸德、烈于猛火。『禮・曲禮』五官之長曰伯、是職方、其𢷤于天子也、曰天子之吏。『左傳・成二年』王使委于三吏。《註》三吏、三公也。
『韻會』府史之屬亦曰吏。『周禮・天官・大宰』八則、三曰廢置以馭其吏。『前漢・百官公卿表』秩四百石至二百石、是爲長吏。百石以下、有斗食佐史之秩、是爲少吏。《註》師古曰、吏、理也。主理其縣內也。
姓。『正字通』漢吏宗、王莽時人。
『五音集韻』神至切、音示。奉也、職事也、勞也。
『說文』本作叓。
つかさ。をさめる。
解字(白川)
祝禱を收める器を表す口と、㫃の省と、の會意。祝禱を收める器を木に著け、旒を加へ、それを手に持つ形。旒を加へない形は。卜辭に、史を内祭に用ゐる。旒をつけ、遠く使して祀るを使といひ、その人を吏といふ。外祭には大祭が多く、大祭を大事といふ。の初形は吏と同じ。のち遠く祀ることは祭政の方法であつたので、吏治の意となる。
解字(藤堂)
旗印を枠の中に立てた形と、手の形の會意。旗印を所定の處に立てることを示し、それを行ふ人を表す。
解字(落合)
使は同源。甲骨文は、使者が器物を手で持つ形で、使者を表し、使の初文。後に吏(官吏)、史(記錄官)、事(つかへる)などにも用ゐ、分化した。
解字(漢字多功能字庫)
使の四字はひとつの字から分化した字。甲骨文は手に從ふ。吏は縱劃の上端を兩叉にして史と分別する。甲骨文では吏と史の用法の分別が明らかでなく、官吏の意の用例は見えない。
當用漢字・常用漢字